気温が高いためにタウングーの一部の井戸や池が干上がる

2016年04月21日付 The Voice 紙
タウングー 4月20日
 バゴー管区域タウングー市で4月第1週からの日中の気温上昇により、井戸や池の水が少なくなっているため、毎日何時間もかけてくみ上げなくてはならなくなっていると、タウングー市の住民が述べた。
 「私たちの地区では、一世帯分の水をボーリング井戸からくみ上げようとすると、この頃は4~5時間くらいかかる。昨年も井戸が枯れたが今年ほどひどくはなかった。一部の井戸は、下の方の水をつるべでゆっくり少しずつくみ上げなければならない」と、タウングー市第20区デースゥヤッに住むウー・ソーウィンが述べた。
 ミャンマー全土で3月の最終週から気温の上昇が続いており、バゴー管区域タウングー市では4月の新月のころから日中の最高気温が40℃を下回ることがなくなり、4月19日正午の観測で今年の最高となる42.5℃を記録したと、タウングー県気象水文局副局長ウー・ミョーミィンアウンが述べた。「今年の最高記録だ。予測としては気温がさらに上昇すると見込まれるが、気温が上がると低気圧が生じやすくなるので、突然の落雷と暴風雨に注意が必要だ。」
 タウングー県チャウッ郡では2010年以降降水量が減少した影響で地下水が枯渇し、タウングー市の一部の区と村では飲用水が不足する事態となったこと、また、目下のところ地域住民の福祉団体と農村開発局が飲用水の緊急支援を行っていることをタウングーの住民らが述べた。
 タウングー市の23の区と41の村落区はほとんどがスィッタウン川沿い一帯にあり、60年ほど前から2014年ぐらいまで飲用水が不足したことはなかった、2年ほど前からタウングー郡アシェエスィン村落区ネープーゴウン村で飲用水が不足しはじめ、その後毎年飲用水の不足が起こっているが、これはスィッタウン川沿いにある郡としては異常なことだと思うと、タウングー市の68歳の男性が述べた。
 「現在はまだ飲用水の不足という事態にまでは至っていない。しかし、飲用水が必要な一部の村落と宗教団体に対しては、福祉団体の所有する給水車や消防隊の車が協力して支援している」とタウングー郡副行政長ウー・トゥントゥンウィンが述べた。
 タウングー郡には計64の区・村落区に約8000世帯があり、市内の区には10万人以上、村落区にも約10万人、合わせて20万人以上の住民が生活している。1日の水の使用量は約500万ガロン(翻訳者註――約2300万リットル)になり、村落地域の住民も含め、地下水の使用量が増えてきているため、井戸や池の枯渇につながっていると、タウングー県開発委員会の元役人が見解を述べた。


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翻訳者:井坂理奈
記事ID:2403