民族宗教保護団体率いる私立高校を全国に開設予定とのこと

2016年06月04日付 The Voice 紙
マンダレー 6月4日

民族主義を呼び覚ます教育をするマホーサダー*私立高校と同じような学校を、民族宗教保護団体(マバタ)が中心となって全国に開設していくことが、同団体への取材によって分かった。
学校で学ぶ機会を得られない子供たちのために開設する旨を、上ビルマの民族宗教保護団体に所属する僧侶ウー・トゥザナ師(キッティッヤーザー・サヤドー)が述べた。
「現在ヤンゴン市内にはこのような学校は一校だけある。マンダレーにはウー・ウィラトゥ師のローカアリン[世の光]慈善学校があり、開設から3年程経過している。教える内容はどの学校でも同じものになる予定である。それ以外の地域においても開設を検討していく。」とウー・トゥザナ師は語った。
上記の学校においては中学・高校課程の教育が行われ、政府が定める学習内容以外に、民族意識を高めるような教育もなされると、ウー・トゥザナ師は続けて述べた。子供たちのために、滞在費、生活費を無料で提供していくことも明らかにした。
「以前僧院学校で教えていた子供は、朝早くからお経を読み、瞑想をしていた。そのような習慣はもうずいぶん前に廃れてしまった。我々が率いる学校では、心の中に宗教や文化の意識が芽生えるように教え働きかける。これも民族愛教育の一環である。」と、民族宗教保護団体を率いる僧侶ウー・エインドリヤサッカビーウンター師が述べた。
マホーサダー私立高校は、ヤンゴン管区域フレーグー郡区にある。高校の8年生の生徒男女150人を受け入れ教えており、毎日15万チャットの経費が必要であると、同校の広報を担当する教師トゥーレインソー(仏法伝道)氏が述べた。
「この学校は、ウー・ピンニャーワラ師によって開設された。師は民族宗教保護団体に所属してはいるが、学校自体はその団体によって建設された訳ではない。無論僧侶方に教えを仰いではいるが」と同氏は説明した。
上記の学校は教育省の管轄であり、学校に出席する前に僧侶が子供たちに礼拝と戒を授けることはあるが、ナショナリズム教育などの他の教育内容は一切実施していないと同氏は説明した。
現在学校を存続させるに当たって、生徒1人につき10万チャット、計10億チャットの資金を得られるよう尽力しており、来年以降は8年生に加え9年生、10年生も教えられるようにしていくと、教師トゥー・レインソー氏は述べた。

* 仏陀の前世時の名前、ゴーダマ仏となる前の最後の十の前世うち、賢者であった時の名。


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翻訳者:大橋 響
記事ID:2614