映画『トワイライト・オーバー・バーマ(ビルマの黄昏)』が不正確に撮影されていれば訴訟を起こすべき、とミンティンコーコージーが助言

2016年06月18日付 The Voice 紙
ヤンゴン 6月17日

 四回目の開催となる人権と人間の尊厳の映画祭で、検閲委員会による上演許可が得られなかった『トワイライト・オーバー・ミャンマー(ビルマの黄昏)』が不正確に撮影されているならば訴訟を起こすべきであると、映画祭を運営したミンティンコーコージー氏が助言した。

 上記の映画は、ティーボー藩王サッ・チャーサインの妃となったオーストリア人女性インゲ・サージェント氏が夫の生涯や歴史的な出来事について著した本を基にして、オーストリア人の監督が制作したものである。

 王妃が書いたその本には、ネーウィン政権時代にティーボー藩王サッ・チャーサインが逮捕されてから行方不明になる経緯も描かれている。

 「でたらめな話を撮ったというなら、訴訟を起こすべきである。それも国際裁判所で起こすと良いであろう。1962年以来、ミャンマーでは人権が抑圧されてきた。1964年にこの事件が起こった。今後こうした事件が起こらないよう、この機関をどうすべきか、皆で考えていくために、この映画を上映することにしたのだ」とミンティンコーコージー氏が述べた。

 映画『ビルマの黄昏』を第四回映画祭のオープニング・セレモニーで上演する準備がなされていたが、映画基準設定委員会が20世紀ピンロン会議を理由として不許可にしたと、担当者たちが述べた。

 そのように上演禁止を受けたことから、映画『ビルマの黄昏』は人々の関心を集め、ソーシャル・ネットワーキング・サービスによって映画を拡散したり視聴したりする人も増えている。

 検閲委員会が上演を許可していたら、映画祭を開催したヤンゴンの映画館3館の約1200人だけが見ることができたが、ソーシャル・メディアの利用者1人がアップした映画を視聴した人の数は20万人近くいた旨を、ミンティンコーコージー氏が補足した。

 原作の書籍『Twilight Over Burma: My Life as a Shan Princess』をマウンタンスエ(ダウェー)氏ら三人の作家が〔ビルマ語に〕翻訳して出版している。


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翻訳者:大橋 響
記事ID:2657