バガン地域において無料バス運行のため調査 (2016年12月4日 7)

2016年12月04日付 The Voice 紙
マンダレー 12月3日

バガン遺跡文化地域内において、今後増加が見込まれる旅行者の容易な往来を目的として無料バスを運行できるよう調査を行なっていることが日本国際協力機構(JICA)への調べで分かった。

そのバスの運行のための調査をJICAの協力支援のもと12月1日から行なっており、2週間の調査期間が見込まれていることをJICAの地元観光業開発計画副責任者であるウー・ハンニュンは述べた。

「バガン地域が世界遺産リストに入ったときに、大型車の流入を減らさなければならなかった。将来の旅客輸送システムを確立させたい。これから旅行者の数も増えて行くだろう。そうなれば旅客輸送システムにおける外国人らの需要は大きくなるだろう。だから、前もって準備しておくことが必要となってきている。それでこのように運行できるよう、私たちは運行モデルを一つ作りたい。これを使って試せば、データが出てくるだろう」とウー・ハンニュンは述べた。

現在、22人乗りのバス6台でバガン、ニャウンウー、ニューバガンにある通りに沿って走っていること、乗車してきた旅行者らからルートに関しての反応をも集めていること、入手したデータを関係当局へ送る予定であることを同氏は重ねて述べた。

無料バスの運行を今年の9月にも2台のバスでオールドバガンにあるアーナンダー寺院からニャウンウー、ニューバガンの道順で初めて運行したことがあると、JICAの地元観光業開発計画記録によって分かった。

現在、バガン遺跡文化地域内にあるタラバー門、ナッフランチャウンとパトーダーミャー・パゴダ付近、スラマニ寺院付近からの自動車の通行はニャウンウー県行政局が禁止している。

バガン遺跡文化地域内では旅行者は現在、牛車、馬車、自転車、オートバイ、旅行者送迎の許可を得た車などで行き来しており、JICAの無料バス運行事業により、地元の経済に悪影響を及ぼす可能性があることをバガン・ニャウンウーの地元民の一部が批評している。

(1月6日追記:ナッフラウン僧院を「ナッフランチャウン」に訂正しました)


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翻訳者:小林明里
記事ID:3060