バスキ氏:証人たちはまるで「合唱団」のように私の拘束を裁判官に求めている。

2017年01月04日付 Kompas 紙
去る1月3日、宗教冒涜の罪で起訴されているバスキ・チャハヤ・プルナマ首都特別州知事、南ジャカルタの農業省の会館での公判後に
去る1月3日、宗教冒涜の罪で起訴されているバスキ・チャハヤ・プルナマ首都特別州知事、南ジャカルタの農業省の会館での公判後に
 
ジャカルタ、kompas.com配信

 宗教冒涜の罪で起訴されているバスキ・チャハヤ・プルナマ首都特別州知事(通称:アホック)は、証人たちが自身を拘束するよう口を揃えて求めているという理由から、彼らを合唱団のようだと発言した。
 「彼らはみな、合唱団のように口を揃えて、裁判官が私に罪を下すことを求めている。証人たちも皆、そのように求めている」とバスキ氏は去る1月3日、南ジャカルタの農業省の会館で語った。
 バスキ州知事は、不当な扱いを受けていると感じている。宗教を冒涜したとする自身への告発はすでに編集されたビデオ録画に基づいてなされたものだからだ。

 「だから私は公正ではないと言ったのだ。私は1時間40分も魚の養殖計画について話したのに、彼らはそれを13秒にカットした。私が宗教を侮辱したように見せるために、彼らは映像をたった13秒に編集したのだ。そんなのは濡れ衣じゃないのかと私は言った」とバスキ州知事は述べた。
 バスキ州知事は、自分は宗教を侮蔑するはずなどない、ましてや自分にはムスリムのきょうだいもいるのにと何度も訴えたと主張した。そのほかに、同州知事が宗教を侮辱したとみなされた演説を行ったとき、苦情を申し立てたスリブ諸島の住民はいなかったとも述べた。

 バスキ州知事はむしろ、先ほどの演説の中での同州知事の発言にスリブ諸島の市民は満足していたと考えている。なぜなら、そのとき市民は同州知事に対して尊敬の証としてもてなしの食事の最後にスクンゴレンを供したからだ。同州知事はその「慣習」はブリトゥン島(*註釈1)と同じだと述べている。
 「私は彼らと昼食を共にしたが、怒った人も、ましてや私を告発した人などいなかった。告発されるようになたのは、一人の証人がWhatsAppのグループからビデオではなく文字で、『バスキ知事が宗教を冒涜した、宗教を汚した。YouTubeを見て』というメッセージを受け取ったと述べたころからだ。だから私は、これはあまりに残酷な中傷であると言っているのだ」とバスキ州知事は語った。

*註釈1:スマトラ島東沖にあるバンカブリトゥン州ブリトゥン島でバスキ氏の故郷。


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翻訳者:富家小春
記事ID:3175