バスキ氏からアニス氏へ、州知事交代のはじまりとなった州庁舎での会合

2017年04月21日付 Kompas 紙
バスキ・チャハヤ・プルナマ・ジャカルタ首都特別州知事とアニス・バウェダン州知事候補は、去る4月20日、メダン・ムルデカ・スラタン通りのジャカルタ特別州庁舎で会った。
バスキ・チャハヤ・プルナマ・ジャカルタ首都特別州知事とアニス・バウェダン州知事候補は、去る4月20日、メダン・ムルデカ・スラタン通りのジャカルタ特別州庁舎で会った。
 ジャカルタ、Kompas.com配信-
 いくつかの調査機関による(州知事選の得票数の)出口調査の結果が優勢であることが明らかになった翌日の4月20日、アニス・バスウェダン・ジャカルタ首都特別州知事候補は現職のバスキ・チャハヤ・プルナマ・ジャカルタ首都特別州知事に会うため、メダン・ムルデカ・スラタン通りにあるジャカルタ特別州庁舎を訪問した。

 出口調査の結果によると、、アニス氏とサンディアガ・ウノ氏のペアはバスキ氏とジャロット・サイフル・ヒダヤット氏のペアを打ち破っている。
 仮に出口調査の結果が正しい場合、アニス・サンディ組は2017年から2022年の任期でジャカルタ首都特別州知事と副州知事となる。

 州庁舎でのバスキ州知事とアニス氏の会合は、州知事交代の始まりとなった。このことはその会合で彼らが話し合ったトピックからうかがえる。

 バスキ州知事は、アニス氏と同氏の予算チームにジャカルタ首都特別州における収支予算(APBD)編成過程の視察に参加するよう勧めた。

「私はアニス氏に伝えたのだ。これは私が編成した修正収支予算ではないか、当然私たちは同席しなければならないのだと。後のち暗礁に乗り上げることがないよう、アニス氏の支持政党にも伝えておかなくてはならない」とバスキ州知事はメダン・ムルデカ・スラタン通りにあるジャカルタ州庁舎にて語った。

 円滑な州知事交代のために、バスキ州知事はジャカルタ地方議会も首都特別州における地方収支予算編成を支援することを期待している。

 2017年修正収支予算と2018年首都特別州収支予算において、民衆のためではないコンセプトに基づく予算案が生じてはならない。

 バスキ州知事は、アニス氏とサンディ氏がそうしたコンセプトの多さゆえに彼らが選挙キャンペーン中に標榜したプログラムが地方収支予算に組み込まれていないことで、困難に遭うことを望んでいない

「すでにアニス氏の予算編成チームをこちらへ派遣するよう要請した。われわれが資料を公開し、膝を詰めて話し合い、どれを優先して進めるかを整理すれば、アニス氏とサンディ氏は州庁舎に入り次第、ただちに公約を実行できるというものだ」とアホック氏は述べた。

 一方で、特別州知事選挙、特別州政府の編成と特別州知事任命のすべての過程で、スケジュールに不適切な点があることをアニス氏は認めている。

 ジャカルタ選挙管理委員会による州知事選挙当選者決定の実施プロセスは5月上旬に行われる。その後、バスキ州知事とディアロット・サイフル・ヒジャヤット副知事の任期が10月に終わるのを待ち、同月下旬に州知事の任命が行われる。

その一方で、2018年ジャカルタ首都特別州政府予算の編成は5月からすでに行われることとなる。

「したがって、もし当初から審議しなかった場合、編成される予算は州知事選挙で公約した政策を反映していないことになってしまう。この交渉がなかったら、新州知事の計画は、2019年になってようやく、ようやく遂行することができるのだ。なぜなら2018年度の予算編成は既に行われているのだから」とアニス氏は述べた。


支持者同士の和解
 予算問題の他に、アニス氏とバスキ氏は彼らの支持者の和解のための意向についてふれた。

 アニス氏は、和解はジャカルタ首都特別州知事選挙が行われた際に支持において異なる選択のあった社会を、再び統一するためであること伝えた。

「私たちも互いに支持者間で和解し、統一を守り、統一を目指して戦うのである」とアニス氏は述べた。

 アニス氏はそのように述べる一方で、ジャカルタ市民は分裂しているわけではないと評価する。アニス氏の言及によると彼らは選択が異なることによって、ただ分極化しているだけだという。

 「分裂というのとは違うのではないか。それは極端すぎる言い方で、選挙の時には分極化や、グループ化や仕切りがあったが、分裂はしていない。もし分裂してしまったのなら、平和な州知事選挙は昨日なかった」とアニス氏は述べた。

 アニス氏は、バスキ氏と共に首都造りに取り組めることを示すことで、再びジャカルタ市民の信用を築きたいと述べる。

 「バスキ氏、ジャロット氏らと、われわれアニス、サンディが協働すれば、市民は好ましく思うだろう」とアニス氏は話す。

 バスキ氏もまた、彼の支持者は今後、アニス氏とサンディ氏の行政を妨害しないと保証する。彼らは共に、次の政権を支援する。

 「私の支持者がたちが騒ぎを起こさないことを私は保証する。私たちは神がすべてを仕切っていると信じているではないか。運命とは神が決めるものではないか。人生とはそういうものだ」バスキ氏は述べた。


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翻訳者:藤浦爽
記事ID:3326