悪漢に騙されて国外に売られた女子生徒を救出

2017年04月25日付 VietnamPlus 紙

 4月24日の午後、ラオカイ省国境警備隊バットサット国境警備駐屯所の兵士たちが、中国雲南省河口県国境警備公安部隊と協力し、悪漢に誘われ騙されて中国に売られた高校に通う女子生徒1人の救助に成功した。
 その前の4月15日に、バットサット国境警備駐屯所は、バットサット県第二高校校長から、この学校の半住[学校から昼食の支給を受けながら通学する生徒]の10年生の生徒2人と11年生の1人の合わせて3人の女子が行方不明になりその原因が明らかではない、との連絡を受けた。
 連絡を受けた直後、バットサット国境警備駐屯所は、緊急に情報を確認して省の国境司令部に報告し、河口県(中国)の国境警備公安部隊と意見交換を行った。連携して3人の生徒を探すためである。
 4月24日の夕方になると、対策業務と両国間の国境警備部隊のしっかりとした協力体制によって、中国河口の壩灑辺防派出所は、バットサット国境警備駐屯所の情報のような特徴がある被害者を救出することができたと伝えた。すぐその後、被害者は中国側の国境警備公安によりバットサット県のバーンヴオック国境副ゲートを通して送還された。
 国境警備駐屯所で、モン族で2001年生まれのバットサット第二高校10年生の生徒であった被害者のヴァン・ティ・Sさんは、次のような内容を伝えた。「この前の4月15日、彼女と2人の同じ学校の友達の女の子である2000年生まれのスン・ティ・Nさんと2001年生まれのヴァン・ティ・Qさんは共にモン族で、3人の青年に出迎えられて遊びに行った。彼女たちは青年たちに[車やバイクなど]乗り物に乗せられて飲み食いしに連れて行かれた後、売られるために中国に連れて行かれた。中国に着いた時に、彼女たちはようやく自分たちが上記の青年たちに騙されて売られることに気がついた。売られてしまった後、3人の女学生は皆人身売買する人によって個別に閉じ込められ、ヴァン・ティ・Sさんは人身売買する人どうしのモン族の言葉でヴァン・ティ・Sさんを買うのに4万6、000人民元支払う話を聞いた」
 ヴァン・ティ・Sさんの話によると、Sさんの2人の女友達は人身売買する人に中国内陸部の奥深くに売られたという。一方でSさんは運良く中国国境警備公安部隊に発見され、救出が間に合いバットサット国境警備駐屯所に引き渡された。この事件はバットサット国境警備駐屯所により、明らかにするための捜査が行われている。そして、残りの2人の被害者を探し出し救出するために、引き続き中国側の国境警備公安部隊との連携が行われている。


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翻訳者:西村一葉、山下萌佳
記事ID:3418