ユナイテッド航空、ベトナム系医師の引きずり事件後、8億ドル近くの損失

2017年04月12日付 VietnamPlus 紙
飛行機から離れる前のベトナム系医師の写真(出所:Gizmodo.com)
飛行機から離れる前のベトナム系医師の写真(出所:Gizmodo.com)
 Gizmodo.comの情報ページによると、アメリカのユナイテッド航空は、機内で保安要員が乗客を引きずる映像が掲載された後、8億ドル近くに及ぶ損失を出したという。
 保安要員らによって座席から引きずり降ろされ、さらに床を引きずられたその男性は、ベトナム系医師のデイビッド・ダオさん(69歳)であることが判明した。
 この情報ページによると、ユナイテッド航空の株価は4%近く下落し、225億ドルから合計7億5千万ドル減少した。Gizmodoが情報を掲載した時点で、ユナイテッド航空の株の総額は217億ドルを残すのみとなった。
 この出来事に関して、ユナイテッド航空のオスカー・ムニョス社長は、規則と比べて過剰な乗客がいる場合、一部の乗客は飛行機から降ろさなければならないと決定していた。
 しかしながら、この男性は飛行機から出ることを承服せず、保安要員が彼を床の上で扉まで引きづっていった時、無残な姿となった。
 ビデオの映像はユナイテッド航空に対する多くの要求と不満の表明を促した。特に飛行機の扉で口から血を出しながら立っているディヴィット・ダオさんの映像を人々が見た時がそうである。
 この出来事の後、職員に送った通知のなかでムニョス氏は次のように書いている。「これは、私たちが丁重にお招きした乗客が飛行機を降りるという不幸な状況で、決して行なってはならないことである。私たちはこの出来事に関してシカゴ航空安全当局に連絡し手を借りねばならなくなりました。私はこのようなことが起きるのを心から望んでいないし、常にみなさんと同じ気持ちをもち、みなさんを支持しています」


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翻訳者:森本悠太、渡辺智暁
記事ID:3634