ジャカルタのベトナム通信社の記者によると、６月７日、在インドネシア・ベトナム大使館とインドネシア当局は、過去最多の690人のベトナム漁民を海路により一括で送還するための手続きを完了したという。
　予定では、送還は、インドネシアのバタム島で６月９日に行われる。
　ベトナムとインドネシアが、海上経由で漁民を送還するのは、今回が２回目である。また、今回は今年に入って６回目の送還である。
　在インドネシア・ベトナム大使館で領事業務を担当しているグエン・タイン・ザン氏は、現在、両国の当局は、漁民送還が計画通りに正しく行われるように、最後の作業を急ピッチで終わらせている、と伝えた。
　予定では、６月９日午前９時、番号が8001号、8005号、4039号のベトナム海上警察の船３隻がバタム港に接岸し、漁民を迎える。
　これらの漁民は、インドネシアのポンティアナック島、タンジュン・ピナン、タレンパ島、バタム島およびナトゥナ島で拘束されていた。
　在インドネシアベトナム大使館のホアン・アイン・トゥアン大使によると、海上経由の送還は、このような大人数の漁民がベトナムに帰国する場合、最も安全で効果的な輸送形式だという。もし、以前のように航空経由での送還形式を選択すると、少なくとも今年末までかかってようやく、この人数の漁民の帰国が終わることになるという。
　こうして、今年初めから今回の送還までで、ベトナム漁民1030人が帰国した。この人数は、2016年の一年間に送還された漁民の人数と同じくらいである。

関連記事：「違法漁業によりインドネシアでベトナム漁民およそ600人が拘束される」
http://www.vietnamplus.vn/gan-600-ngu-dan-viet-bi-bat-giu-tai-indonesia-do-danh-bat-trai-phep/444710.vnp