インドネシア証券取引所で廊下崩落、ある学生は危機一髪で無事

2018年01月16日付 Kompas 紙
去る1月15日にジャカルタのインドネシア証券取引所建物内で起きた中二階の廊下崩落に関して損壊を確認する従業員。この事故で複数負名が負傷した。
去る1月15日にジャカルタのインドネシア証券取引所建物内で起きた中二階の廊下崩落に関して損壊を確認する従業員。この事故で複数負名が負傷した。
ジャカルタ、KOMPAS.com配信―

去る1月15日の午後、インドネシア証券取引所で中二階の廊下が崩落する事故が起きた。事件で無事だったパレンバン市ビナ・ダルマ大学の女子学生スチが、事故発生時の詳細を語った。

スチは友人ら十数人とともに、インドネシア証券取引所の見学に訪れていた。彼女たちは証券取引所ビル・タワーⅡの2階にある部屋に向かっていた。スチさんによると、その時、彼女と数十人の友人は一緒に、例の中二階歩いていたと言う。

誰も予期しなかったことに、彼女たちが歩いていた中二階の廊下が突然崩れ落ちた。
幸いにもスチは、崩落した中二階からわずか1、2メートル先にある別のスペースに辛うじて足を踏み入れていた。

「私は、先にあるスペースの端にいた。左足を前に進めて見ると、友達がみな下に落ちていた」と、去る15日、ミントハルジョ海軍病院でのコンパスの取材に対し、スチは語った。

スチは十数人の友人が落ちているのを見てパニックに陥った。彼女も下へ降りようと試みたが、どこを通ればよいのか分からなかった。まだ廊下に昇っておらず一階にいた何人かの友人は、スチにその場にとどまるよう叫んだ。

「私は降りたかったが、友人たちに、まだ沢山埃があるから今はだめだと言われた」

とスチは述べた。

匿名のあるビナ・ダリマ大学の学生は、友人たちが中二階の廊下から落ちるのを自身で見たと語った。彼と他の複数の学生はジャカルタ証券取引所に入る前の検査を行わなければならなかったため、まだ地上階にいた。

検査を終えた学生はそのまま2階へ向かった。階段を上っているとき、その学生は十数人の友人たちが落ちるのを見た。彼は、当時の状況はとても混乱していたと語った。

瓦礫の埃が立ち上り、視界を妨げた。彼と数人の学生らが先陣を切り、転落した仲間を助けた。この学生は、一部の友人が転落により負傷しているのを見た、と述べた。崩れ落ちた床の破片にぶつかった者いた。

「その時私は階段でまさに登ろうとしていた。私は皆が落ちていくのを見た。崩れ落ちた床の破片にぶつかった者もいた。私はすぐに下に降りて友人らを助けた。男子の検査は女子の後だったので、私たちは被害にあわなかった。それどころか私の検査は最後だった」と学生は述べた。

他の来場者も建物の警備員に続いて、被害者を建物の外へ避難させるのを手伝った。
「外に運び出した後は、私達は怪我人の治療を手伝った」

中二階廊下の崩落に伴う被害者は77名。その夕方にインドネシア証券取引所を訪れたアニス・バスウェダン首都特別州知事は、全ての被害者たちが適切な治療を受けると保証した。

「後程我々は、負傷者全員が治療を受けることを決定する。先ほど私は建物の管理人と会った。我々は早急に動く。消防部隊、レスキュー隊、保健部隊は、みな調整済みだ」とアニス州知事は述べた。


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翻訳者:斎藤萌
記事ID:4131