交通事故の84.7%は男性によって引き起こされている

2018年04月02日付 VietnamPlus 紙
交通事故の現場
交通事故の現場
 国家交通安全委員会によると、2018年の最初の3か月の間に、全国で4,674件の交通事故が発生し、2,149人が死亡、3,627人が負傷した。2017年の同時期に比べると、交通事故の数は139件(2.89%)減少、死亡者数は35人(1.66%)増加、負傷者数は208人(5.42%)減少した。
 そのうち、道路にて発生した事故の数は4,610件であり、死者は2,106人、負傷者は3,618人である。特に深刻な交通事故は8件あり、27人が死亡、1人が負傷した。2017年の同時期に比べると事故件数は134件減少し、死者は41人増加し、負傷者は189人減少となった。主な原因として、規定された速度の違反、誤った車線の走行などがある。線路にて36件の事故が発生し、31人が死亡、9人が負傷(2017年の同時期に比べると3つの要素とも減少)。水上交通では22件の事故が発生し、11人が死亡した。海上では6件の事故が発生し、死者は1人であったため、昨年の同時期と比べ事故は3件、死者数は1人増加となった。
 軍隊の中では、全軍で36件の交通事故が発生し、32人(うち22人は軍人)が死亡、26人が負傷した。そのうち、軍用車の事故は4件であり、4人の一般人が死亡し、2人が負傷した。私有のオートバイや自動車による事故は32件あり、28人が死亡、24人が負傷した。
 2,787件の道路にて発生した交通事故の原因を分析すると、21.92%は走行者による道路の車線の違反、10.6%は速度違反、9.83%は不注意な方向転換、5.71%は道を譲らなかったため、5%は規定に反した追い越し、7.75%は運転操作方法の違反、1.58%は車をよけたため、2.37%は飲酒運転、35.31%は交通標識の違反、違法駐車、無免許運転、安全が保障されていない乗り物の走行、歩行者によるもの、交通設備や他の原因などがある。
 分析された上記2800件以上の道路での交通事故のうち、84.7%までの交通事故が男性によるものである。そのうち49.3%が約27~55歳、31.7%が18~27歳、18歳以下が5.49%を占めている。70%以上の事故は12時から24時の間に起きており、そのうち18時から24時の間が最も交通事故が多発する時間であり、42.3%を占める。事故の大半は市街地内の道路や国道上で、オートバイによるものである。(60%以上を占める)
 一般道における交通安全の法的規制を違反する各行為は増加している。交通事故が起こりやすい場所への対策がまだ取られていないことや、交通安全に関する警告、道路交通機関、省道・県道や農村部の道路への考慮がまだ不十分であることが2018年の第1四半期の混迷した交通安全の状況、特に交通事故による死者数の増加を引き起こした原因であると国家交通安全委員会の副主任、ファット・ヴェット・フン氏は指摘する。
 2018年の第1四半期中、32の省と都市において2017年の同時期と比べ交通事故の死者数が減少し、中でも11の地方では死者数が30%以上も減少した。特にアンザン、タイグエン、コントゥム省では交通事故による死者数の減少が40%以上であった。
 しかし、いまだ27の地方では交通事故の死者数が増加しており、そのうちカーマウ、タイニン、カオバン、ハウザン、ハーザン、ハイズォン、クァンニン、トゥアティエン・フエ、ロンアン、クァンナム、トゥエンクアン、バックカン、クァンチ、ザーライの14の省では40%以上の増加が見られ、さらにその中のカーマウ、タイニン、カオバンの3省は死者数の増加が150%以上になっている。
 ファット・ヴェット・フン氏によると、国家交通安全委員会の調査から、交通事故が増えている地域では、その主な原因が運転手のアルコール濃度違反によるものだとわかった。
 「私たちが医療機関に報告を要請しているいくつかの地方では、交通事故による救急患者の65~70%はアルコール濃度違反によるものだった。そのため私たちは、交通事故が大きく増加している各地方には多くの原因があるものの、主に運転手のアルコール濃度違反が2018年第1四半期の交通事故を招いたと言える、と結論付けた」とファット・ビエット・フン氏は述べた。
 また、ファット・ビエット・フン氏によれば、2018年度第1四半期に発生した23件の深刻な交通渋滞は(ベンチェ省の5件、ハノイ市の4件、ゲアン省とホーチミン市の3件)、2017年同時期と比較して8件(53.33%)増加した。このうち17件(73.91%)は交通事故によるもので、4件は急激な道路上の車両数の増加による。中でもファップヴァン=カウゼー間の高速道路上で3月18日に発生した衝突事故は交通網を麻痺させ、30km、6時間に及ぶ交通渋滞となった。
 この期間に職務を遂行していた交通警察に対する抵抗も、性質的にもレベル的にも日増しに増加傾向にある。9件発生し(ハノイ市で3件、ドンナイ省で2件、ハウザン省、ベンチェ省、ビンズオン省とホーチミン市で1件)、2017年と比較して5件増加し、11人の警察官が負傷、4人が逮捕された。


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翻訳者:斉藤歩、佐藤明子、松永直子
記事ID:4251