豚肉を捧げるボーボージー精霊祭(6-4-1-3)

2018年06月04日付 The Voice 紙
マンダレー6月3日
ザガイン郡タードゥン村にて豚肉を捧げるボーボージー精霊祭(ナッポエ、注1)が6月3日に開催された。
 豚肉を捧げるナッポエは先祖代々毎年開催されていることを、タードゥン村白象王ボーボージーナッポエ実行委員会委員長のウー・アウンキンが語った。
 「昔々の先祖から積み重ねてきた。私たちも祭りを引っ張ってかれこれ50年余り経つ。村全体に御利益があると信じてお供えしている。この村で生まれた者たちもそう信じてきた。信心深く行っているが、精霊というものは御利益をもたらすこともあるし、悪いことをもたらすこともある」と同氏が説明した。
 先述のナッポエでは、カボチャと米を混ぜて煮た料理や、バナナ、トウガラシ、カボチャ、そしてココヤシの実とバナナを盛った皿などを豚肉と共に供えて祈りを捧げた。
 また、ナッポエでは豚肉40ペイター(約66キログラム)と米3緬斗(約123リットル分)を消費したことが同委員会から分かった。
 「健康と豊かさを祈願するものだ。農業もうまくいくように信じて祈るナッポエ」とタードゥン村地元住民のドー・ティンヌが語った。
 祭りには近くに住む地元住民のみならず、マンダレー市内のアウンピンレー、トゥンドン、カンガウ、タウンミョウ、タンバワディ地区の住民の他、同じくザガイン市内のダウンマ、チュウェッルー地区の住民等、合わせて約200人が参加したことが同委員会から分かった。


*訳者注1-ボーボージーとは語義通りには「おじいさん」の意、地域ごとに存在する守護霊を指す。ナッポェのナッは精霊、ポェは祭りを指す。この地域ではボーボージーに豚肉を捧げているが、通常のナッ(精霊)信仰では豚肉を捧げることはない。


同じジャンルの記事を見る


翻訳者:田守彩香
記事ID:4410