スンダ海峡津波の被災者に援助を送る非営利団体アーサー・グラハ・プドゥリ
kompas.com配信
スンダ海峡津波発生後、バンテン州とランプン州のいくつかの避難地域で蛇による咬傷被害が多発している。
保健省公式サイトの情報によると、バンテン州パンデグラン県では2018年12月22日から31日に14件の咬傷事件があったと記録されている。
救急科専門医、トリマハラニ医師はそれらのケースが複数の保健施設で見つかっていることを伝えた。
「事件はムンジュル診療所で3件、ラブハン診療所で2件、パニンバン診療所で1件、その他の所で3診療件、ブルカ総合病院で1件、そしてシビトゥン診療所で4件である。よって合わせて14件である」と去る1月2日トリ医師は書面で述べた。.
被害者の状況は改善に向かっており、残すは厳重かつ適切な観察と処置のみが必要であるとトリ氏は語る。
トリ氏やインドネシア医師会の医師らは、ヘビによる咬傷を患う人への処置の研修を、パンデグラン県保健局、ブルカ総合病院、セラン市ドラジャット・プラウィラヌガラ地方公立病院といった避難地域の医療従事者に対してすでに行っている。
トリ氏によると、災害後の蛇咬傷の被害は生息地が被災したために起こると予想されている。
トリ氏は、自身による6年間の調査の結果が、災害の度に蛇による咬傷の被害が起きていることを示している、と付け加えた。
「すべての災害において、蛇による咬傷の危険がある。例えば、サンパンでの洪水、ロンボクでの地震、ラウン山、ムラピ山そしてアグン山の噴火などだ」と同氏は述べた。
保険省健康危機管理センター長のアフマッド・ユリアント医師は、近隣環境を清掃する際に注意をするよう住民に呼びかけた。
「清掃を始める場合、まず始めに絶対に素手で行ってはいけない。先に枝を使って蛇がいないことを確認した後に初めて手を使ってよい。津波のせいで蛇の巣は被害を受けて拡散し、ゴミの山あるいは瓦礫へ場所を移す」とアフマッド氏は述べた。
蛇に咬まれた際の注意事項は、被害者は落ち着いて安静にすべきであり、添え木で患部を固定して動きを減らし、診療所や病院など最寄りの医療機関に連れて行くべきということである。
一方で、呪医へ連れて行く、毒を吸い出す、血を抜く、按摩する、患部を縛る、およびハーブ薬の使用などはすべきではない。
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翻訳者:横溝由季
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