大規模な大学卒業証書偽造ルートを摘発

2019年05月04日付 VietnamPlus 紙
 5月4日、ハノイ市のナムトゥリエム区公安が大規模な大学卒業証書の偽造ルートを摘発したと発表した。
 当局は、2015年刑法第341条の規定の「組織・機関のデータや印鑑の偽造」行為について捜査するため、主犯であるレー・ヴァン・ホアン被告(34歳、ビントゥアン省出身)を含む、レー・ホアン・フィ被告(23歳、ホアンの弟であり、ともにビントゥアン省出身)、タ・クァン・ミン被告(1994年生まれ、ハノイ市バーディン区在住)の3人を起訴した。  関係当局の部隊は、幹部や公務員の身分証明書を買い取り使用した疑いがある容疑者の捜査も含め、捜査を拡大している。
 ナムトゥリエム区公安の幹部は、今回の事件を各大学や短大の何千もの印鑑が使用された大規模な卒業証書・印鑑の偽造ルートが関係しており、それらは多くの都市や省で売りさばかれたと見ている。
 これに先立ち、調査を通じてナムトゥリエム区公安はホーチミン市からハノイ市に向けて大量の偽の大学卒業証書が輸送し売りさばくルートを発見した。
 また捜査の中で2019年4月上旬、ナムトゥリエム区公安内の経済警察部隊工作チームは、タ・クァン・ミン被告がタンロン大学の偽の卒業証書をハノイ市ナムトゥリエム区のミーディン寄宿舎の門付近で顧客に渡すために輸送しているのを発見した。
 当局部隊は検査の上書類を作成し、さらに詳しい取り調べを行うため被告を公安機関へ連行した。
 公安機関でミン被告は、偽の証書を運び、ハノイにおいてレー・ヴァン・ホアンとその弟のレー・ホアン・フィのために売ったと供述した。
 その直後、ナムトゥリエム区公安の工作チームは、さらに連携して明らかにするためホーチミン市に向かった。
 ホアン被告の自宅を捜査したところ、公安は、作りかけの偽の証明書1トン余りと、大学、短大、中級[専門]学校の印鑑1200個、そして多くの機械、設備を発見し、押収した。その後、更なる捜査拡大のため、2人はハノイ市へ移送された。
 公安機関での取り調べの冒頭でホアン被告は、SNSを通じて偽の証書や証明書を買うニーズがある人が大勢いることを知り、これが大量の証明書を偽造し売りさばこうと思うきっかけになったと供述した。
 ホアン被告は、偽の証書を生産するために、約1億ドン[およそ470万円]を投資して、証書のフォームや印鑑、そして各種の道具や機器を購入していた。
 また、ホアン被告は広告や相談、注文受付のためのウェブサイトlambangdaihoc.com.vn を作成するために人を雇っていた。同時に弟のレー・ホアン・フィ被告に偽の証書や証明書への捺印や署名をやらせ、顧客のもとへの輸送も手伝わせていたと見られている。
 偽の証書は順調に売れ、2人の被告は一枚につき約300万ドンから500万ドン[約1万4000円から2万3000円]を徴収していた。被告らは、偽の証書や証明書はすべてホーチミン市で作られていたことも併せて供述しており、人を雇い注文書に従ってベトナム全国の省や都市へと輸送させていたという。その中でもハノイ市が最も多くの証書が売りさばかれた地域であると見られている。


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翻訳者:岩重綾乃
記事ID:4807