サロン族のため保健医療の政策を定めるよう要請

2019年12月15日付 The Voice 紙

ベイ 12月14日

 人口に基づき配置する保健医療の政策を、サロン族のためには撤廃し、例外的に政策を定め実行してもらいたいことをサロン族問題活動家たちが要請した。

 サロン族の保健医療のため職員を配置するよう、政府のもとに提出するたびに、人口数の制約により担当を配置することが困難であると、しばしば答えが返ってくるので、そのように要請したものである。

 ベイ諸島の中でサロン族が住んでいる10の島のうち、国軍の基盤が強いザデッチー島は別として、残りの島々では保健医療が不足している。

 そのため、緊急事態が生じてもサロン族の人々は困難に直面し、死ぬべきでないのに死ななければならないことをサロン族問題活動家のウー・キンマウントゥエが述べた。

 「これまでの型通りの政策に抵抗し、保健医療の部分を充填してもらいたい」とウー・キンマウントゥエが述べた。

 サロン族が住んでいる島々は都市と遠く離れていて、[行くときは]海の船旅である。

 そのため、緊急の状況で行き来するのに時間がかかるので、取るに足りない病気でも死なざるを得ない人がいることを、ボウッピン郡ラガン村の責任者ウー・テインザンが述べた。

 「このように書面上のとおりに行っていくとしたら、時間が長引けばサロン族が絶滅してしまうしかない」と同氏が述べた。

 ラガン村から諸島郡にはエンジン付きの船で行くと5時間ほどかかり、ベイ市には13時間ほど航行しなければならないとウー・テインザンが述べた。

 1976年の国勢調査ではタニンダーリー管区内にはサロン族の人口は6000人あまりだったことを、西ヤンゴン大学国文学科助教授であるイーイーキン博士が、『タニンダーリー管区内のサロン族の生活』の本の中で書き記していた。

 今現在、サロン族の人口は1700人あまりしか残っていないことが分かった。

 保健医療の職員の配置は、村に基づいて配置するのではなく少なくとも人口3000人に対して配置するということをベイ県国民健康局の責任者が述べた。

 「サロン族の人々の出生時死亡率が高くなってきている主要な理由もその保健医療が弱いからだ」とウー・キンマウントゥエが意見を述べた。

 しかし、サロン族の人々の現在の出生時死亡率がどれくらいなのかを正確には知ることができず、ウー・キンマウントゥエは同氏が巡回し行き来している土地の状況に基づいて語ったものである。

 ミャンマー国内の平均の[5歳未満の]乳幼児死亡率は2018年の統計によると1000人につき46.2人である。


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翻訳者:朝倉サヤカ
記事ID:5059