新型コロナウイルス感染症が伝染、2020年3月のジャカルタにおける埋葬件数2010年以来最多に

2020年04月28日付 Kompas 紙
ジャカルタ市内の墓地を訪れた新型コロナウイルスによる死亡者の遺族
ジャカルタ市内の墓地を訪れた新型コロナウイルスによる死亡者の遺族
ジャカルタ、kompas.com配信
ジャカルタ首都特別州政府によって管理されている墓地(TPU)に埋葬された遺体の2020年3月における総数が2010年以来最多であることが記録された。このことはジャカルタ首都特別州公園緑地管理局によって提供されている2010-2020年間の埋葬サービスのグラフを基に知ることができる。
上述のグラフはウェブサイトpertamananpemakaman.jakarta.go.id.にて閲覧可能である。
ジャカルタ首都特別州(DKI)政府は、インドネシアにおける新型コロナウイルスの蔓延に伴い、去る3月を通じて4414件の埋葬を執り行ったと記録している。3月の埋葬件数は、2741件だった同年2月と比べると跳ね上がっている。一方月曜日(2020年4月27日)現在のデータによると、この4月を通じて、ジャカルタ首都特別州(DKI)政府は既に3264件の埋葬を執り行っている。

最近10年間の埋葬データ
2010年から2020年にかけて執り行われた埋葬件数のグラフによると、ジャカルタ首都特別州政府は平均して毎月3,000件以下である。2020年3月以前までで埋葬サービスが最も多かったのは2016年3月で3,406体埋葬している。後に続いて多いのが2020年1月で3,302体だ。一方で埋葬サービスが最も少なかったのは2011年12月で1,971体だ。そのほかに、毎月の埋葬業務は2000から3100人台といったところである。


新型コロナウイルスによる遺体の埋葬手順
ジャカルタ首都特別州政府は、去る3月から4月24日にかけて新型コロナウイルス陽性患者をすでに1666人手順にのっとって埋葬している。その埋葬手順に従って埋葬された遺体の数は、同時期までに亡くなったジャカルタにおける新型コロナウイルス陽性と確認された患者数、すなわち331人程に比べ、はるかに上回っている。ジャカルタ特別区(DKI)知事のアニス・バスウェダン氏は、新型コロナウイルス患者の遺体埋葬手順によって埋葬された遺体が必ずしも全員新型コロナウイルスの陽性患者とは限らない、と述べた。彼らは検査を受けなかった、もしくは検査結果が公表される前に亡くなったために、依然として新型コロナウイルスに感染していた疑いがある。
2020年4月2日に同知事は、「何名かは検査過程が終了しないまま、亡くなってしまった。私たちは埋葬された後に、検査結果が明らかになるというケースを多く見つけた。このようなケースは皆、新型コロナウイルス患者の遺体と共に埋葬された」と述べた。


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翻訳者:本多主弥
記事ID:5169