ハノイ市ドンダー区の警察はある雑貨店で約1.4トンの味の素の商標を騙るニセ調味料を押収した。

　ハノイ市ドンダー区警察捜査局は、ニセ調味料を生産・販売した件を捜査するために２名を刑事拘留している。
　これに先立ち、チュオンチン通り554番路地区域においてハノイ市警察環境警察課のタスクチーム第４班がドンダー区警察の経済警察班と合同で、ヴー・フン・トゥアン(1978年生まれ、ハノイ市ハドン在住)の捜査を行った。
　捜査時、警察は味の素のラベルが付いた調味料3箱を発見し押収した。上記の商品には出所を証明する書類や伝票が無かった。
　タスクチームはその後真相究明のためにトゥアンを証拠品とともにクオントゥオン地区警察本部に連行した。当初トゥアンは顧客に届けるため、ハドン市場からチュオンチン通り554番路地に上記の商品を受け取って運んだと供述した。
　トゥアンの証言を受け、当局はハドン区グエンチャイ坊（街区）ホアンホアタム通り24番地の雑貨店の緊急調査を行った。そこで当局はさらにニセの商標の調味料１トン以上と溶接機やナイロン製包装などの道具、中国製調味料8袋などを発見・押収した。
　押収した物的証拠は日本の各種調味料ブランドのニセ調味料およそ1.4トン以上にのぼる。
　味の素社も、押収された製品は全て偽造品であり商品ラベルと包装は同社が生産したものではないことを確認する文書を出した。
　現在もこの件の究明は続いている。