「子供が騙されようとしている」とのチラシ、マンダレー管区教育庁舎前に貼られる

2020年06月07日付 The Voice 紙
マンダレー 6月7日

マンダレー市チャンエーダーザン郡区30番通り、66番筋と68番筋の間にあるマンダレー管区教育庁舎前で、「子供が騙されようとしている」との文言を含むチラシが貼られているのが、6月7日朝方に見つかった。

チラシには「アウンサン将軍の時代には全ミャンマー学生連盟が責務を果たしていたことがなく、彼が立ち上げたのは全ビルマ学生連盟である」という文言も含まれていることが分かった。

全ビルマ学生連盟所属の者たちが述べるには、10年生のミャンマー国語教科書には「アウンサン将軍の学生時代と、教育に対する見解」という学習ページがあり、その中には全ビルマ学生連盟が用いられておらず、全ミャンマー学生連盟議長が用いられていることに納得がいかない者が、歴史の誤認識が起きないように行った可能性があるということだ。

上記の件に関して、全ビルマ学生連盟のアウンピィーソウンピョー副議長は以下のように語った。「言えることは、誰がそれをやったかということを我々は知らない。そのBaかMaか*に関しては、誤った歴史をカリキュラムに入れているため、間違いが起きないよう、我々は連邦大臣に連絡し、修正するための文書をすでに送っている。これが現時点で我々が行っていることだ。今朝のようなことに関しては、我々も知らないとしか言えない。しかし、彼らもまた歴史の誤認識が起きないよう、別の方法をとったのだと我々は考えている。この件は我々が行ったものではない」

マンダレー管区教育庁舎前の看板と電柱の一部に貼られている上記の文言を含むチラシは、警察と所管の職員により撤去された。

ヘインコー(VOM)

*「全ビルマ学生連盟」と「全ミャンマー学生連盟」の各々のビルマ語の略称BaKaTha,MaKaThaの最初の文字。英領時代には、独立闘争においてMaすなわち「ミャンマー」を用いた組織はなかった。1988年以降の民主化闘争においても、BaKaThaが中心的役割を果たしたが、それとは別にMaKaThaも組織された。


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翻訳者:恩地隆平
記事ID:5319