政府報道官:健康は義務で病気は選択の結果、運命ではなく

2020年06月19日付 Kompas 紙
去る15日、国家災害対策庁舎のメディアセンターで新型コロナウイルス対応推進の対策委員会の公式説明するアフマド・ユリアント報道官
去る15日、国家災害対策庁舎のメディアセンターで新型コロナウイルス対応推進の対策委員会の公式説明するアフマド・ユリアント報道官

ジャカルタ、kompas.com配信
新型コロナウイルス対応推進の対策委員会で政府スポークスマンを務めるアフマド・ユリアント報道官は、新型コロナウイルス感染防止対策に従うことは社会にとってすでに義務となったと述べた。

その結果、もし感染防止対策を守らずコロナウイルスに感染した人がいれば当然のことであると見なされる。

「病とは自らの選択の結果である、なぜなら健康は義務であるからということを我々は心に刻まなくてはならない」と、去る18日にジャカルタの国家防災庁でアフマド・ユリアント報道官は語った。(アンタラ通信社より引用)


新型コロナウイルスに感染してしまうことは運命なのでなく、他の人にのちのち感染させるような生活の仕方を選択する人間がいるからである。

「彼はマスクをつけないことを選び、手を洗わないことを選び、距離を保たないことを自ら選んだ。なぜなら本来ならば私たちはマスクをつける義務があり、距離を保つ義務があり、手を洗う義務があり、私たちは健康である義務があると認識しているからだ」と、ユリという愛称で呼ばれ、医者でもある同報道官は語った。

同報道官は、社会はもし健康でなければ彼らの生活は生産的でなくなるということを自覚しなくてはならないと話す。。

そして、一家の大黒柱にとっては、そのことはまさに、確かな義務であるはずの家族を養うことができないということを意味する。

「だからこそ、この問題を一緒に解決していくべきだ。我々だけがこの問題を解決することが出来るのだ。感染防止対策に従うのは難しいことではない」とユリ報道官は語った。

ユリ報道官は語る、「新型コロナウイルス感染症の流行がインドネシアではいつ収まるのか予期することはできない。なぜなら全てのインドネシア国民がそうした義務に対してすぐに従順になることを願うこともまたできないからだ」。


同報道官によると、国民に対する項目における大規模社会制限(PSBB)は国民を規制するための政府の道具であると依然と見なされている:国民を監視するものがなければ、彼らはひそかに違反を犯してしまうのだ。

同報道官は大規模社会制限(PSBB)が今後は国民の生活様式になることを望んでいる

「我々が今望んでいることは、大規模社会制限(PSBB)や感染防止対策は各人が病気にならないための国民の道具であることだ。つまりマスクを着用するのは、罰金を課せられ、取締り官に監視されているのを恐れるためではなく、我々が感染の予防を必要とするからだ」とユリ報道官は語る。

人が人と距離を取るのもまた同様に、罰金や警察の監視を恐れてのことではなく、新型コロナウイルス感染症の原因であるSARS-CoV-2ウイルスに感染したくないという自覚があるからだと同報道官は述べる。

健康省の疫病管理・防止(P2P)長官でもあるユリ報道官列に並ぶことを学ぶといった文化の変容をインドネシアはすでに経験していると述べている。

おそらくかつては私が列に率先して並んでいると、私は友達に並んだりしてどうするんだ、ほかに先をこされるぞなどといわれた。みなさんもそうだったであろう。しかし今ではもし1人列に並ばない人がいれば、きっと皆怒るはずだ。変化する時は必ず必要なのだ。


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翻訳者:岡野悠人
記事ID:5344