コロナ禍で日本国首相出迎えるジョコ大統領、握手・歓待のにぎやかさなく

2020年10月21日付 Kompas 紙
去る10月20日、西ジャワ州ボゴールの大統領宮殿にて菅義偉日本国首相を迎えるジョコ・ウィドド大統領(大統領のYouTube公式チャンネルより)
去る10月20日、西ジャワ州ボゴールの大統領宮殿にて菅義偉日本国首相を迎えるジョコ・ウィドド大統領(大統領のYouTube公式チャンネルより)
ジャカルタ、kompas.com配信
菅義偉日本国首相が、去る3月2日にCOVID-19の最初の感染例が確認されて以来、本国を訪れる初の国家元首としてインドネシアを訪問した。

ベトナムを訪問した後、管首相と真理子夫人は直接インドネシアへと歴訪し、去る10月20日にジャカルタ西方のスカルノハッタ空港に到着した。プラモノ・アグン内閣官房長官が両名を政府専用機のタラップまで出迎えた。

その後、菅首相は大統領警備隊や軍警察の長い行列に警護されながら、すぐにボゴール宮殿に向かった。

大統領事務局のYouTubeチャンネルでの生放送によると、菅首相と真理子夫人は西部インドネシア時間の16時2分にボゴール宮殿に到着した。

首相夫妻一行の車両は大統領官邸のちょうど東側に停車した。ジョコ大統領とイリアナ夫人はすでに待機しており、車から降りた夫妻をすぐに歓迎した。

しかし、新型コロナウイルス流行の影響による特異な雰囲気はただちに感じられた。
伝統衣装を身につけインドネシアと日本の国旗を持った子供たちが並んで出迎えるような賑やかさはなかった。

いつもならば小学生くらいの年齢の子供たちが国家元首を迎える式典を賑わせる。加えて、大統領宮殿に来る国家元首がその子供たちに声をかけることも珍しくない。

歓迎のために並ぶ、大統領警護隊の隊員らもいなかった。

ジョコ大統領と菅首相も、身体的接触は行わず、握手も交わさない事を選んだ。

車から降りた後、菅首相はジョコ大統領に挨拶のお辞儀をするのみだった。ジョコ大統領は両手の掌を合わせて挨拶をした。

ジョコ大統領と菅首相そして真理子夫人は、保健省に従って新型コロナウイルス感染を予防するための策としてマスクを身に付けた。

その後、ジョコ大統領は大砲の発射とともに国家であるインドネシア・ラヤを聴く祭列を伴う歓迎式典に菅首相を招いた。

その後の式典はゲストブックへの記入と、ボゴール宮殿のメインルームでの集合写真撮影へと続いた。

その後、ジョコ大統領と菅首相はベランダでの会談を行い、植樹を行い、大臣らも臨席する二国間会合を続けた。

菅首相は去る9月、新首相に就任した。体調不良を理由に辞任した安倍首相に代わる形となった。


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翻訳者:池内亜美
記事ID:5500