シャン民族民主連盟SNLDの州議会議員サイエーミンへのインタビュー

2020年11月21日付 The Voice 紙

2020年11月21日

「私の選挙区ではかなり多くの問題は国家が扱うレベルの問題であり、国レベルにコンタクトを取る際はかなり難しかったです。」

本記事は現在のカチン州議会議員であり、2020年の選挙でもカチン州マンスィー郡第1選挙区で勝利したシャン民族民主連盟(SNLD)のサイエーミン州議会議員(訳者注:以下サイと表記)へのインタビューの抜粋である。

ボイス:サイエーミンさんは2015年の選挙に勝利し、州議会の議員になられました。また、今回も勝利されました。そこで、地元の人たちに何か言いたいことはありますか?

サイ:地元の人たちは、2010年(訳者注:民主化直前の2010年総選挙を指している)の時には彼らが期待していた発展や変化をすることができなかったので、2015年からSNLDを代表する私に勇気をもって役割を与えてくれたので大変感謝しています。

ボイス:今回の選挙戦をたたかった候補者の中で、有力政党の候補者は誰でしたか?また、選挙に勝利した理由は何だったのでしょうか?

サイ:2015年も2020年も2度とも、私が獲得した票数はほかの議員たちと大きく違いました。その理由として、この選挙区はシャン民族が多く、ほぼ全員が投票してくれました。SNLDを主に支持しているからです。

ボイス:2020年の選挙では一部の少数民族地域で投票ができなかったことについて、SNLDの一議員としてコメントをお願いします。

サイ:2020年に投票のできなかった選挙区の人たちに対しては胸が痛みます。このようなことはあってはなりません。ミャンマー全体として安全ではなかったため投票ができないという中で、大都市でも健康より治安をより心配しなければなりませんでした。その後、一部の地区および村落、郡の選挙委員会は、自分たちの地域で投票箱を設置できる状況や人々が投票できる方法があることを上位部署に示しましたが、特になんの回答もないということがありました。結局は、中央がコントロールできないことで不公平が起こっていたということです。

ボイス:現在の状況で少数民族は平等な権利を手に入れているとお考えですか?平等な権利を手に入れるためにはどのような部分を改善したいですか?

サイ:少数民族の平等な権利について言及するのであれば、パンロン会議での決定事項のみを用いて協議しすり合わせてくれるよう繰り返し述べたいです。

ボイス:現在の議会と政府の5年間の任期のなかで、政府とカチン州議会の活動に満足したところはありますか?また、見てみたいと思う議会の形はありますか?

サイ:私としては、カチン州議会での政府と議員の協力した業務遂行に対する満足度はフィフティフィフティです。見てみたいと思うような議会は、人々のために、議会の外で先にすり合わせをしているような会議ではなく、議会の中で熱心に議論を交わさなければならないようなものを見たいです。

ボイス:少数民族の一人でもあるあなたは、和平についてどうお考えですか?和平への展望はどのような可能性があるのでしょうか?

サイ:和平を手に入れて初めて、ほかの社会経済の問題により力を入れて対処することができるでしょう。和平プロセスをより重要視して実行してもらいたいです。たまたま理由が見つかったからそこで初めて和平事業を行うというなら、国全体が平和になるのは難しいでしょう。

ボイス:真の連邦制は可能でしょうか?少数民族の一人として何かコメントはありますか?

サイ:これまでのところ、少数民族皆に連邦制で行くという合意があります。NLD政権、国軍、および関連する指導者らは迅速に実現することが必要だと思います。とても時間がかかってしまうと、国の傷がより深くなる可能性があるからです。

ボイス:5年間の任期中にあなたの選挙区の人々対して行ったことに関して満足していることはありますか?どれについては納得しているとかいないとかです。
サイ:5年間の任期で、州として私の選挙区のためにやれる範囲のことについては満足しています。しかし、私の選挙区ではかなり多くの問題は国家が扱うレベルの問題であり、国レベルにコンタクトをとる際はかなり難しかったです。

ボイス:少数民族政党と協力して対処するためにという、NLDの招待についてはどのように理解していますか?何かコメントはありますか?

サイ:多様性が見られるミャンマーの中で、重要な課題に取り組まなければならないので、一つの組織だけではなく、集まって実行するための招待は良いと考えます。どのくらいの範囲まで招待するのかということに大きく左右されます。

マウンイェーヌウェ


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翻訳者:松田翔太
記事ID:5602