インドネシアがシノバック製をワクチン候補に選ぶ理由

2020年12月08日付 Kompas 紙



ジャカルタ、kompas.com配信
ビオ・ファルマ社代表取締役のホネスティ・バシール氏は政府が中国のシノバック社製ワクチンを候補として選ぶ理由を説明した。

同氏によるとワクチンを選ぶにあたっては満たすべきいくつかの側面がある。その一つは安全面である。

「原則としてコロナウイルスワクチンを選ぶにあたってはいくつかの要件を満たす必要がある。すなわち、安全性、迅速性、さらに自助的使用の要件を満たしているということである」と、去る12月8日にホネスティ氏はオンライン記者会見の場で話した。

同氏はさらに、ワクチンは権限のある機関によって保障されるべき品質と効果を備えたものであり、それは一連の検査を経て立証されていなければならないと述べている。

そのような観点に照らし合わせ、シノバック社製ワクチンはすでに条件を備えていると同氏は続ける。加えてシノバック製ワクチンは第三段階の臨床試験をもっともはやく実施したワクチン候補の一つである。

「また、ワクチンの製造プロセスとしてはPlatform Inactivated、すなわち非活性化されたウイルスが使用されている。これはすでにほかのワクチンにおいて確立された手法だ。ビオ・ファルマ社はこれを習得している」と同氏は述べた。

これに先立ち、中国ですでに第三段階の臨床試験を終えたおよそ120万回分のシノバック社のワクチンが去る12月6日、バンテン州タンゲランのスカルノ・ハッタ空港に到着した。

このワクチンは医薬品食品監督庁(BPOM)での検査に先立って西ジャワ州バンドンにあるビオ・ファルマ社に運搬される。その後、BPOMワクチンの安全性を検証し、条件がクリアされた場合は緊急の柳津許可を発行する。

12月6日に到着した120回分のシノバック製ワクチン自体はただちに接種可能な形態のものである。


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翻訳者:青木 遥
記事ID:5641