ダラのイスラ―ム学校での火事発生は軍とピューソーティーの仕業であると地元住民。 革命を宗教暴動にすり替えるよう画策。

2021年06月13日付 その他 - キッティッメディア 紙

 ヤンゴン管区域ダラ区カマーカトゥエー地区にあるイスラーム学校であるハーフィズ学校は、6月9日夜12時頃放火され、その放火は軍とピューソーティー(翻訳者注:暴力団のような組織)の仕業であると地元住民がヤンゴンキッティッメディアに述べた。
 6月9日夜11時40分にダラ区カマーカトゥエー地区にあるハーフィズ学校が火事になり学校全体が焼け落ちたこと、最初に燃え始めたのは夜11時40分であり軍評議会の部隊のみが通りにいる時間であること、をある地元住民が述べた。
 「夜8時頃になるとダラでは誰も外に出ない。夜11時頃、その学校の周辺にはバイクで回っている私服の人たちがいたが、同時に警察官や軍用車も巡回していた。そのように治安部隊がいるところで火事が起きたのだ。火事が起きる前にも銃声のようなものが聞こえた。そして、学校には燃えるようなものもなく、火事が起きそうな状況にはなかった。火事の前、バイクで走り回っていた私服警官と軍人がいたのは本当だ。そうすると、これらを考えれば、この火事は宗教紛争が起きるよう、革命を宗教紛争という形になるようにしていると考えられる。そのような分析ができる」と火事になった学校の近くに住む、あるムスリムが述べた。
 ダラ区に住むある仏教徒も、イスラーム学校に放火して仏教徒とムスリムの間に不信感と疑念を抱かせるように行なったことだと述べた。
 「2012年、2013年のメイティ―ラ事件を再度目にしたいというのか。すでに(当時の事件から)教訓は得ている。理解している。仏教徒、ムスリム双方をわざとあおるように画策する意味で、このように(放火)したように見える。ヤンゴンであればダラから紛争が発生するようにしたのだと思う。だが、ダラでは、私たちは皆、宗教の異なる兄弟のように互いに何の偏見もない。この学校に放火したのは軍の犬であるピューソーティーがやったというのが、仏教徒、ムスリム双方ともの理解だ」と先の仏教徒が言った。
 ロヒンギャ解放連合の共同創設者であるローネーサンルインは「宗教紛争を意図的に作り出し、政治状況に対する関心を他に向けるようテロリスト軍隊がこれまで常に画策してきたように、作り出された紛争も多い。今、ミャンマーの春の革命は日一日と勢いが増してきている。革命を担っているすべての人が革命の成功を信じているため、革命は本当に成功するだろう。ゆえに、テロリスト軍隊とそれを支援する集団が革命への関心を他に向けるため、宗教紛争に火をつけるよう大きな画策をしている。かなり多くのミャンマー国民はテロリスト軍隊の卑劣さを理解している。よって革命の成功だけを重視し、テロリスト軍隊の卑劣さから可能な限り協力して国民を守るようお願いする」と述べた。
 SNS(フェイスブック)上にも、モスクに捜査に入るべきだという扇動が、マバタ(翻訳者注:民族宗教保護協会)や国軍支援者によってここ数日しばしば挙げられているのを見ることができる。

キッティッ・メディア 2021/06/11

ピューソーティについては、記事番号5941参照


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翻訳者:ビルマ語メディア翻訳班(SA)
記事ID:5978