6月16日　マグェ管区パウ郡

6月15日午後、地元防衛隊の待ち伏せ攻撃をうけた後、パウ郡南部にあるキンマ村に軍評議会の従属組織、警察隊が火をつけ,村全体が焼失した。
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マグェ管区パウ郡にあるキンマ村に軍評議会の武装部隊が昨日火をつけ、村に残っていた80歳を超える高齢者2名が焼死したことを地域住民が認めた。

パウ市南側から20マイル離れたキンマ村に軍評議会が放火した際、体調が悪く村の中央部にある住居に残っていた88歳のウー・ミェマウンと82歳のドー・チーメインの夫妻が焼死した、と地域住民がミャンマーナウに述べた。

軍評議会の部隊が侵入してきた際、村の中に残った高齢者5名の中で、3名のみ救助することができ、焼死した高齢の夫妻は逃げることができず住居にとり残されたことを、夫妻の息子の話として、一軒先に住んでいた地域住民が述べた。

焼死した高齢者夫妻には同じ村に住む子ども8名が残っていると分かった。

「そのおじいさんは体の具合がかなり悪かったのです。どうやってももう歩くことはできませんでした。彼の子ども達も全員避難したので、どの子供ももう彼を助けなかったのですよ。おばあさんはというと、夫と一緒に死ぬつもりでした」と50歳過ぎの地域住民が述べた。

本日、6月16日午前、焼死した夫婦の息子が村に戻ってきた際、燃えた灰だけを見つけた、と述べ、燃えて焼け死んだ遺体だと思われる写真２枚をミャンマーナウが入手した。

昨日、キンマ村へ警察が入って攻めて来て、村人が避難した際、上記の高齢夫婦を助けることができなかったことを、キンマ村の村人であるウー・キン(仮名)が重ねて述べた。

ウー・キンはキンマ村中央部に住む人で、軍評議会が火をつけたことにより、籾の袋100袋、ピーナッツ30緬斗[訳者註：１緬斗約41リットル]、米袋20袋、ごま5緬斗、たまねぎ600緬斗と家財が燃えてなくなった、と述べた。

240以上の世帯があるキンマ村で、約30世帯のみが燃えずに残り、現在、村人約1000人が森の中へ避難し、村人4名が行方不明になっていると分かった。

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待ち伏せ攻撃を受けた後、警察隊が村に火をつける
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昨日、キンマ村の東側から2マイル以上離れた場所で、約30名の警察隊を国民防衛部隊が手製爆弾で攻撃したことから、相互の戦闘が起きた。その戦闘が起きた3時間の間に、警察がキンマ村に火をつけたのだ、と国民防衛部隊に近い人物がミャンマーナウに述べた。

「警察が調べに来た。情報を得て、キンマ村の東側で仕掛けられた手製爆弾が爆発した。警察側は死者が出たのでパウとパコックから援軍が来て、防衛部隊は後退してしまった。村が燃える前、警察は村の方に手あたり次第発砲していた」と彼は述べた。

ゲリラ戦法によって待ち伏せ攻撃し、警察隊員15名が死亡したと言う。
昨日正午12時頃、警察隊員達がキンマ村の周りを立て続けに銃撃したので、村人達が避難し始めたとのことだ。午後1時過ぎ頃、学校の近くの家一軒にまず火をつけた、と20歳過ぎの目撃者の女性が述べた。

「最初に火をつけた時は、一軒だけだった。再びやって来て、南部も北部も全て火をつけてしまった。警察の制服を着て」とその若者が述べた。

初めに火をつけた警察5名が逃げたとき、村人達が鎮火しようと用意している際、約40名の警察隊が再びやって来て村中を回って火をつけたと言う。

「一軒だけに火をつけて、風が吹いて火が広がったのではない。村の中央も、西の部分も、北の部分も、手あたり次第火をつけたのだ」とウー・キンが述べた。

軍評議会の武装部隊が村に放火した時、村人の多くは逃げ出していたので、逮捕者が出ることはなかった。

写真と動画の記録から、本日の午前のキンマ村の様子は、住宅の大多数が燃えて灰になっており、燃え尽き焼失した日用品、食物、焼死した動物たちも見られた。

現在、キンマ村の村人達が避難をし、村の中で軍評議会は、車3台で来て村に居座り駐屯し、ドローンで上空を旋回させ地域の様子を調査していることが地域住民からの話で分かった。

5月31日に、キンマ村近くのチーゴー谷に徒歩で登って来た軍評議会の武装部隊を、地元の防衛部隊が手製の爆弾5個で攻撃し、軍評議会の兵士30名以上が死亡したと、地域のゲリラ部隊が述べている。

5月中でも、パウ郡キンソウ村落で、軍評議会任命の村落管理委員長の事務官と連邦団結発展党の組織化統括者が殺害されている。

上記のような経過から、キンマ村があるパウ郡の南部に対して、軍評議会が地域一掃作戦を実行した、と地元住民が述べた。

ミャンマーナウ 　2021/6/15