新型コロナウイルスワクチン接種の最適化へ、接種に居住地は問わないと保健省指示

2021年06月26日付 Kompas 紙
 西ジャワ州、チアンジュール県の医療従事者。チアンジュール地方察署前で市民に新型コロナウイルスワクチンを接種中。(去る6月11日撮影)
西ジャワ州、チアンジュール県の医療従事者。チアンジュール地方察署前で市民に新型コロナウイルスワクチンを接種中。(去る6月11日撮影)

ジャカルタ、kompas.com配信
インドネシア政府は1日当たり100万回のワクチン接種を目標に掲げ、ワクチン接種の促進を行うことを計画している。
そのため、保健省はワクチン接種サービス会場での活動と保健省直属技術サービスユニット最適化を通した、新型コロナウイルスワクチン接種促進に関する通達 HK.02.02/I/1669/2021 号を公表した。
上述の通達がなされたことを疾ぺい予防・抑制総局長代行のマキシ・レイン・ロンドヌウ氏は認めた。
「保健省より、上述の通達を是認する」と、去る6月25日に同氏は本紙取材に対して述べた。

上述の通達には、新型コロナウイルスワクチン接種の促進を後押しする5つのポイントが含まれている。
1つ目は、国によるワクチン接種プログラムを促進させようと、全関係者が協働し、協力することにより、集団免疫が即座に達成される点である。
2つ目は、新型コロナウイルスワクチン接種の促進は、ワクチン接種会場での活動と、インドネシア国軍、インドネシア警察、民間団体や、保健省傘下の検疫所、病院、応用保険大学及びビジネス界の中心的人物といった、保健省直属技術サービスユニットとの協働を通して行われるという点である。
3つ目は、ハン・ジェバット保健省ワクチン接種サービス会場と全ての保健省直属技術サービスユニットが、住所もしくは住民証カードの居住地を問わずに、全ての対象に向けてサービスを提供できるようにしている点である。

4つ目は、現行の規則に合った、保健省の手配する接種活動の遂行のための、ワクチン需要と新型コロナウイルスワクチンの輸送である。
5つ目は、毎期に割り当てられ配布される新型コロナウイルスワクチンとワクチン輸送を、接種の必要があり、会場にやってくる人々のための一回目、2回目の用いることができる点である。

そのうえ、1回目分から2回目分のシノバック社製の新型コロナウイルスワクチンの間隔は28日であり、アストラゼネカ社製の新型コロナウイルスワクチンの間隔は8-12週であることを考慮すると、2回分のワクチンを同時に保存する必要はないのである。

これに先立ちブディ・グナディ・サディキン保健大臣は、100万回分の新型コロナウイルスワクチン接種は現在の予防接種プログラムには不十分だと述べた。

同大臣によると、予防接種の割り当ては1日当たり200万回分に増やす必要がある。
「私たちの計算によると、1日あたり(新型コロナウイルスワクチンの)100万回分の接種は十分ではないかもしれない。むしろ、1日当たり200万回、250万回まで増やす必要があるかもしれない」と、去る6月24日にYoutubeのGunadarma TVで放送された、インドネシア総合保険協会のワクチン接種センター開場の際のスピーチの中で、同大臣は述べた。
それからブディ保健大臣はその計算に至る理由を説明した
18歳以上のインドネシア国民1億8150万人に対して、新型コロナウイルスワクチン接種が必要であると、同大臣は述べた。
その国民たちそれぞれに2回ずつ接種する必要があるため、結果としてインドネシアが必要とする新型コロナウイルスワクチンは、合計3億6000万回分となる。
一方では、全世界のワクチン保有量が問題になっている。なぜなら、現在新型コロナウイルスワクチンを製造している国はたったの5カ国しかないからだ。"
「その一方で、ワクチンの要請は全世界から来ている。それにより、インドネシアを含め、全ての国が希望通りにワクチンを手に入れることができるわけではない」と同大臣は述べた。
それにより、ワクチン3億6300万回分という必要分の合計から、インドネシアは6か月間で初めて7500万回分のワクチンを手に入れたところである。

その後、残った必要分である、新しい約2億9000万回分は、2021年の第二四半期に手に入れられるだろう。
「最初の6か月に7500万回分を接種することが想定されうるが、次の6か月で2億9000万回分の接種に増幅しなければならない。これは総じて大量なので、1日に100万回分だけという私たちの計算では十分ではない」と、同大臣は述べている。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:菅原 宜優
記事ID:6021