インドネシアの424万1千809人にのぼる陽性者、政府がPCR検査値下げを決定

2021年10月28日付 Kompas 紙
RT-PCR検査のためのサンプリングを行う医療従事者
RT-PCR検査のためのサンプリングを行う医療従事者
インドネシアの4.241.809人に昇る陽性者、政府がPCR検査値下げを決定

写真説明:RT-PCR検査のためのサンプリングを行う医療従事者

ジャカルタ、kompas.com配信
インドネシアにおける去る10月27日までの1日あたりの新型コロナウイルスの新規感染者数は比較的少なかった。 27日の新型コロナウイルスの新たな陽性者は719人で、累計で424万1千809人となった。

そして、新型コロナウイルスの回復事例は944増加し、その合計は408万5千775人となった。その一方で、新型コロナウイルスによる死亡者数は29人増加した。したがって、累計死亡者数は14万3千299人になった。 重症者数は254人減少し、計12,735人になった。

また、27日の西部インドネシア時間18:00までに、ワクチン接種の対象となった2億826万5千720人の目標のうち、70,414,938人、すなわち33,81パーセントが、すでに新型コロナウイルスワクチンを2回接種した。

その一方で、ワクチンの初回接種を受けた人は、1億1588万7千488人すなわち55,64パーセントだった。


ワクチン対象者は、医療従事者、高齢者、公務員、基礎疾患を有する者、および12-17歳の子供を含む一般市民で構成されている。この目標は、新型コロナウイルスに対する集団免疫を達成するために設定された。

政府によるPCR検査の料金を引き下げ

政府は保健省と通して、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)に基づいたスワブ検査の上限価格をジャワ島およびバリ島地域では275,000ルピアに、その他の地域では300,000ルピアと決定した。この決定は、検査費用の査定結果に基づいている。

保健省保健サービス局のアブドゥル・カディール局長は、10月27日ジャカルタにおいて、先述の最も高額なPCR検査は、スワブ検査が行われた後最大でも24時間後には結果が出ると述べた。

病院や研究所、その他の検査施設などの全ての医療機関は、その規則に従うことが期待される。

「我々は、理由がなんであれ、その上限価格を超える料金を設定することは、24時間以内という時間制限も含めて、許可も承認もしない」とアブドゥル・カディール氏は述べた。

このPCRを用いたスワブ検査の上限価格は、RT-PCR検査上限価格について書かれた2021年3843号の保健省保健サービス局の通達にて定められている。この上限価格の決定は2021年10月27日に同通達の発効をもって有効になる。

検査のクオリティーを担保できない。。

医療・研究機器企業協会(Gakeslab)の書記長であるランディ・トゥグ氏はPCR検査の新しい上限価格を決めた政府の決断を尊重している。

しかしながら、上述の上限価格の決定は、最も高い技術を用いた試薬を手に入れる事業者にとっては難しいものとなるだろうとランディ氏は評価している。

「様々なPCR試薬のデータから価格を確認すると、高い技術を用いた試薬はその価格に収まらない」とランディ氏は言った。

ランディ氏によると、高い技術を用いた試薬はヨーロッパやアメリカ製のものである。

一方で、PCR検査の新しい価格の決定によって、インドネシアで用いられる試薬は中国の製品に支配されるだろう。

「多くの試薬は中国製のものだが(その試薬の値段は150.000から250.000ルピア)、アメリカ製の試薬はおよそ400.000から500.000ルピアであり、もちろんこれを購入することはできない」とランディ氏は述べた。

検査の提供者がすでに決まっている値段を容易に誤魔化すことができないようにこのPCR検査の新たな値段の適用をしっかりと監視することもランディ氏は望んでいる。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:茂木大智
記事ID:6126