激しく燃え上がる上ビルマの村落と革命の潮流という問題

2022年11月29日付 その他 - ミャンマープレスフォトエージェンシー 紙
(社説)
激しく燃える上ビルマの村落と革命の潮流という問題

11月29日

テロリスト軍の上ビルマの村落における非道な残酷さが、その歴史の中で今まで一度も見たことがない勢いで地獄の如く燃え上がっている。

つい最近まで、ミャンマーにおいて非常に有名な上ビルマの冬の朝、毛布を被って暖を取り、暖かいお茶を味わってきた地元の人々は、現在、銃弾に被弾しないように命がけで逃げながら身にしみる寒さの中で湧き出る冷や汗で喘いでいる。

一部はテロリスト軍が確たる意図で発射した重火器、小火器を避けられずにその犠牲になっている。また一部では猛スピードで追いかける死神の使者銃弾の命を差し出せとの要求を拒絶することは出来たが、家族の生業として勤勉に農作業をしながら穏やかに過ごしてきた彼らの住居に対する、テロリスト軍の放火と破壊からは逃れられず、自分の家と畑が燃やされるのを胸が焼かれるような心配な想いでなすすべもなく見ている。

人生の終わりを平和に迎えることが許されないザガイン管区、アヤドー郡ヌワマティン村に住む90歳の老婦は11月25日の朝、村の中に侵入してきたテロリスト軍と彼らの銃弾を避けて遠くへ逃げるための体力もなく、目も見えない。そのため、家の中でぽつんと座っている間にテロリスト軍が放った火から逃げられずに生きたまま焼き殺された。テロリスト軍はいかようにも抵抗することのできない国民の生命と家を、恥と恐れという慙愧の念なく、破壊することをやってのけるだけでなく、一般の人々が考えることも憚られる、生きたまま焼き殺すようなことをまるで日課のように数多く行って罪を重ねている。

テロリスト軍の国民の住居への放火を研究しているData for Myanmar の記録によると、2021年11月においてテロリスト軍が放火して破壊した国民の家々は384棟だけであるが、現在11月18日から22日までの4日間においてキンウーティッ郡だけで家が600棟以上放火されていることがキンウー郡の正式な発表から知ることができる。

2022年において、革命運動を行っている上ビルマの村落に勢い激しく戦線を投入し、放火行為を毎日のように行い、国民の住居への兵士集団による略奪、焼き討ちも増えている。それと同様に上ビルマの村落民が軍から避難を強いられている生々しい現実もある。

テロリスト軍は、村々の中に侵入する度に、国民の所有物の中から良いものを奪い、古いものを破壊するだけでなく、運ぶことができない国民の自家米をも放火することが常であることが多くの情報から知ることができる。

テロリスト軍の略奪したものはどれ程多かったのだろうか。11月21日、アヤドー郡、ガヤーホー村をテロリスト軍が占拠した時、そこの村人一人の家からですら、約5000万チャットの価値のある財を略奪していったことが、アヤドー郡の公開されている統計から知ることができる。

現在はというと、ザガイン管区は雨季米の収穫の時期に入る。雨季米の田植えをする雨季の入り始めの月でも戦線が投入されていたこと、軍からの避難を余儀なくされ、農作業の道具を含めて残らず焼かれてしまっていること、田植えの資金がないため、テロリスト軍の色々な脅しに応じてなるがままに栽培されていたため、収穫量は半分すら確実でないところ、現在は、戦線が途切れなく投入されているため、多くの地域でその場しのぎで刈り入れをする、もしくは自分で栽培したもの全て、再び刈り入れができるかすら不明な状態だ。

テロリスト軍が上ビルマ村落における強奪や放火やによって国民が簡単に刈り入れが出来なくなるようにするのは、目的なしの自由勝手な振る舞いなどではない。革命的な上ビルマにおいて飢餓にさらされ、革命の土台と革命のため注がれる力を断ち切るという最も残酷な目的からである。

したがって、家を失った人の生活が、その場しのぎに小屋を建て空腹を抱えたままであるというにとどまらず、命がけで逃難しなければならないことが革命の潮流においてどれ程勢力をそぐ結果を生むかということ、そしていかなる方法によってそれに対処し立ち向かってゆくかは、民主化勢力の間で緊急にブレスト(創造的集団思考)を行うべき大問題であることをMPAの立場としてとりわけ強調するものである。


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翻訳者:KI
記事ID:6571