戦闘のため、ナムサン郡で高齢者の一部が足止めされ、戦争避難民は1,000人以上に達した

2022年12月14日付 その他 - カレンインフォメーションセンター 紙

2022年 12月 14日 

 シャン州北部ナムサン郡コンダー村でタアン民族解放軍(TNLA)と軍評議会との12月12日に起こった戦闘において、軍評議会の上空からの射撃のため、その地域にいた地元民が逃げなくてはならず、逃げることができなかったコンダー村の高齢地元民が村の中から出られなくなってしまっていることを近隣の地元民が述べた。
 地元民の一人は「マントンの方からも重火器による攻撃が行われていると耳にした。ナムサン方面もナムトゥー方面もビルマ軍が封鎖しているので、コンダー村の村人は間を横切ってくることができない。近道を抜けて山道を使って行くにしても、狭い道にビルマ軍の地雷が仕掛けてあるというのだ。陸路をコンダー村の高齢者が歩いてゆくことはできないため、その村の近くの山から出られなくなってしまっている」と本紙に述べた。
 戦闘のため、コンダー村とその近くのマンロウン、フーマン村の村人1000人以上がナムサン市にあるザヤンジー僧院に避難していなければならず、非常に寒い季節であるので、衣服が必要になっていることも、ザヤンジー僧院の僧侶の一人が仰った。
 「私たちが13日までに得ていたリストによると、僧院には避難民が1,386人いる。当分の間は、各地域の寄付者から、食べ物や飲み物、布団、衣服、寝具の寄付があった。食べ物は心配いらないが、避難民の人数が多いので、衣服と寝具がまだまだ必要である」と本紙に僧侶が仰った。
 12月7日に、ナムサン郡コンダー村、フーマン村とパンアラウ村において、軍評議会のヘリコプター5機を使って人を降ろしていたところ、TNLA部隊がいたコンダー村にちょうど降ろしてしまったため双方の直接的な戦闘となったことを、パラウン州解放戦線/タアン民族解放軍(PSLF/TNLA)広報担当責任者ターアイッチョー中佐が述べた。
 その後、12月12日に、軍評議会の軍によって上空から多くの爆撃が行われたとターアイッチョー中佐が続けて述べた。
 中佐は「戦闘が起こったコンダー村では、村全体で銃弾が当たらなかった家はない。住宅5棟が火事になり、僧院も壊れた。ビルマ軍側からの放火であるとコンダー村の村人から情報を得た」と本紙に述べた。
 TNLAとビルマ軍の間では、しばらくの間戦闘が起きておらず停戦状態であったが、12月7日から戦闘が再び起き、現在まで二つの勢力の緊張が続いているとも村人が述べた。


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翻訳者:KI
記事ID:6582