軍評議会の年明けの恩赦において ほんの僅かしか政治囚が含まれていない

2023年04月18日付 その他 - イラワジ 紙
ミャンマー新年のインセイン刑務所前の様子(写真:IRW/CJ)
ミャンマー新年のインセイン刑務所前の様子(写真:IRW/CJ)
イラワジ 2023年4月18日

ミャンマー新年(4月17日)に、クーデターを起こした軍評議会は、囚人3015人に刑事訴訟法401条第1項に基づいて減刑、釈放したが、その中に政治囚は若干しか含まれていないことがわかった。

元政治囚協会の運営委員であるウー・トゥンチーは「我々は政治囚1人だけ確定できている。残りは警察の犬。軍隊の犬。麻薬使用者。暴力団トップである。このような奴らだけを選んで釈放したようだ。そして、国家の政治的重要性のために解放したのではなく、刑期満了が近い人でなければならない。75歳以上でなければならない。401条と結びつけることで釈放したのだ。寛大であるから釈放したのではない。政治囚は敵のように思っている」と述べた。

マンダレー刑務所、インセイン刑務所、ピャーポン刑務所、モン州、カレン州、カチン州、シャン州、ラカイン州とネーピードーをはじめとするそれぞれの刑務所から囚人たちを釈放し、インセイン刑務所から釈放された受刑者200人を超える中に政治囚が含まれていないことを、刑務所に近い1人の人物が話した。

ある弁護士は、「インセイン刑務所からなら、政治囚は1人も含まれていない。残りはウー・チョーウィン1人だけ知っている。以前は、刑法505条(A)と反テロリズム法52条(A)によって課された刑罰は1年未満であれば、通常釈放されることが多かった。今はというと、刑期が7、8ヶ月ほどしか残っていない人たちは釈放されるだろうと期待していたが、釈放者に含まれなかった。刑罰を免除することに関して、基本原則の変化がある。政治と関わりのある人たちに、以前のように恩赦による機会を与えないことがわかる」と言った。

国家顧問ドー・アウンサンスーチー、経済顧問ショーン・ターネル教授らと共に3年の投獄刑となっていた元計画財務大臣であるウー・チョーウィンが、4月17日にヤメーティン刑務所から釈放されたということを、家族に近い人物が確認した。

軍評議会はミャンマーの新年に、刑事訴訟法401条(1)に基づき、収容された3015人と外国人囚人98人に対して「再び罪を犯した場合その刑罰に加え、すでに判決が下された残りの刑罰を継続して課す」という誓約書のもと、恩赦を実行した。


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翻訳者:Y.A Y.S K.F
記事ID:6627