インドネシア・マレーシア産即席麺に発がん性物質 台湾で発見

2023年04月26日付 Kompas 紙
インドネシア産の即席麺、ラサ・アヤム・スペシャル。
インドネシア産の即席麺、ラサ・アヤム・スペシャル。

台北、kompas.com 配信
台湾・台北で販売されているインドネシア・マレーシア産の即席麺2製品が発がん性物質を含むことが明らかになった。

去る4月24日、2023年に首都台北で購入できる即席麺の検査結果を公表した際、台湾衛生福利部はこのことを発表した。

台湾衛生福利部は会見で、マレーシア産の「アー・ライ・ホワイト・カレー・ヌードル」とインドネシア産の「インドミー: ラサ・アヤム・スペシャル」の一部がリンパ腫と白血病に関わる化合物であるエチレンオキシドを含むことを発見したと述べた。

白血病とは、血液や骨髄を侵すがんのことで、リンパ腫はリンパ腺を侵すがんのことである。

台湾メディアのフォーカス台湾によると、衛生福利部は検査結果に基づき、マレーシア産の即席麺の麺と調味料からエチレンオキシドが検出されたことを明らかにした。

一方、インドネシア産の即席麺で発がん性物質が検出されたのは調味料のみだった。

台北の衛生福利部は、すでに首都のすべての店に対しエチレンオキシドを含んだインドネシア・マレーシア産即席麺の回収の呼びかけをしたと報告されている。

また、衛生福利部は当該のインスタント麺の輸入業者に対し、6万台湾ドル(およそ2920万ルピア)から最大で2億台湾ドル(およそ976億ルピア)の罰金を課す。

台湾の行政院環境保護署の毒物化学物質局のウェブサイトに掲載された情報によると、エチレンオキシドは摂取したり吸い込んだりすると有毒であるとのことだ。

悪性リンパ腫や白血病の原因となるほか、エチレンオキシドに触れると皮膚や目に深刻な炎症を起こすとされている。


エチレンオキシドは先天性障がいや遺伝性疾患を誘発する可能性があるとも報告されている。

台北衛生福利部食品薬物管理署のチェン・イーティン署長は、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、デパート、伝統的な生鮮食品市場、東南アジアの食品店、輸入卸売業者から30製品をランダムに選び即席麺の調査を実施したと述べた。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:高橋翼
記事ID:6630