インドネシア、数十万人をメッカ巡礼へ

2023年05月29日付 Kompas 紙
メッカを巡礼する信者たち
メッカを巡礼する信者たち
メッカ、kompas.com配信
インドネシアは、2023年のメッカ巡礼に向け、数十万人の巡礼者をメッカに送る準備を整えた。世界最大のムスリム人口を国民の大多数として抱える同国だが、そのメッカ巡礼者割り当て数は、、コロナ禍以前の数にまで回復した。サウジアラビアは当初、インドネシアの巡礼者割り当て数221,000人に同意していたが、その後8,000人を追加した。
「私は、インドネシアは既に準備万端であると考えており、我々は出発を待ち侘びている」とインドネシア宗教省のアルサッド・ヒダヤット巡礼実行委員会総局長は去る5月21日、アラブニュースに対して述べた。同総局長は、第一団が5月24日にインドネシアを出発し、役員たちは8000人の巡礼希望者を追加で受け入れるため、最終調整を行っていると続けた。
「おかげさまで、サウジアラビア政府からインドネシア政府に8,000人の巡礼者枠が追加されました。毎年、巡礼者のためのサービス拡充に尽力してくださっているサルマン王国とムハンマド・ビン・サルマン皇太子に感謝の意を表します」と同総局長は述べた。
2023年時点で、インドネシアのイスラム教徒のほぼ3分の1が、高齢者もしくは65歳以上の人であった。新型コロナウイルスのパンデミック下やそれ以降、厳しい健康ガイドラインの影響を受け、高齢の信者はメッカへ出発できなかったため、彼らの中には2019年以来メッカ巡礼を待ちわびている人もいる。
「私たちは“高齢者向け”というテーマを掲げているため、2023年のメッカ巡礼はとても魅力的である」とヒダヤット総局長は明らかにした。「三年間、高齢の信者たちは巡礼に出発できず、2023年にやっと出発できたばかりである」と同総局長は続けた。
ジャカルタのスカルノハッタ国際空港から発つ信者たちには、サウジアラビアのメッカへの経路が適宜提供される。
2019年にイスラム教徒が多数派の国で始められたこのプログラムは、巡礼者が出発地の空港1か所でビザ、税関、健康プロトコルの条件を満たすことができ、サウジアラビアに到着する前後の待ち時間が短縮できる。現在、サウジアラビアを訪れることは以前よりも容易になった。「私の考えでは、メッカルートは非常に有益である」と同総局長は付け加えた。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:加茂慶一
記事ID:6664