西スマトラのポリテクニックの残酷さ: 日本に送り込まれた研修生は無給の労働者に

2023年06月29日付 Kompas 紙


 ジャカルタ、kompas.com配信
西スマトラ州にあるポリテクニックは、人身売買の犯罪に関与していることが発覚した。そのポリテクニックは、学生たちを日本への研修生として言いくるめて送り出したが、彼らは現地でありえない労働時間を課せられる労働者となった。警察庁刑事総務局刑事犯罪捜査機関の所長であるブリギェン・ジュハンダニ・ラハルジョ・プロ氏は、日本に派遣された学生らはその実は労働者として働いていたと述べた。
※Politeknik(科学技術のさまざまな分野で、職業および専門ベースの教育のみを提供する大学)

警察はこの事件で、GとEHという2人の容疑者も指名した。2人ともポリテクニックで別の時期に所長を務めていた。「1年間のインターン期間中、被害者は研修生らしからぬ仕事をしていた。彼らは労働者のように働いていた」と、ジュハンダニ氏は去る6月28日に南ジャカルタの国家警察本部で記者会見した。ドゥジュハンダニ氏は、彼らが日本に来たとき、インターン・プログラムに合格した学生は労働者としてある企業で働いていたと説明した。
被害者たちは毎日午前8時から午後10時まで14時間働いた。
彼らはこれを週7回、つまり休日なしで続けた。
それどころか、ジュハンダニ氏によると、会社から食事のために与えられた休憩はわずか10~15分だったという。

「犠牲者は礼拝を行うことを許されていなかった」と同氏は述べた。

一方、被害者も、月ごとに最大5万円もしくは500万ルピアの賃金を与えられる。ただ、キャンパスに毎月最大1万7,500円もしくは200万ルピアを寄付することが義務付けられているのだ。
ジュハンダニ氏は、その学校は地元の教育局に登録されていると言明する。現在も学校での教育活動はまだ行われている。しかし、国外への技能実習プログラムは中止されている。

容疑者らの行為は、2007年インドネシア共和国法律第21号第4条人身売買行為撲滅の違反とされ、15年以下の禁固刑、もしくは最大6億ルピアの罰金が課される。


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翻訳者:山岸拓真
記事ID:6701