ミャンマー南部でKNUの軍事作戦を強化、 4つの地域を同時に攻撃

2023年11月02日付 その他-ミャンマーナウ紙 紙
カレン州にて2019年に行われたカレン革命70周年記念式典でのカレン軍兵士
カレン州にて2019年に行われたカレン革命70周年記念式典でのカレン軍兵士
北部同盟が継続的な攻撃によって90以上の基地を制圧する一方で、カレン州でもKNU(カレン民族同盟)が軍評議会の基地を攻撃している。

リンティン 2023年11月2日

シャン州北部で軍評議会の軍を包囲し攻撃している中で、南部カレン州でも軍事作戦を強化し軍評議会軍の基地を攻撃していることをKNUが述べた。

コーカレイ市、チャーインセイジー市を含むタイ・ミャンマーの国境付近にある2つの基地であるチャーインセイジー郡クイーロウンダイン(クイーレッテー)、ミャワディ郡ウォーレー地域にあるカネーレー基地を11月2日午前4時ごろからKNUの傘下にある合同軍が同時に攻撃した。

「北部同盟と共闘するという目的だ。我々は(これまでも)継続して攻撃しているが、現在のように北部の組織が蜂起していることに対し我々の側も軍事作戦を強化しているのだ」とKNU第六旅団戦術指揮官ネーダートゥー大尉が述べた。

本紙と連絡が取れたミャンマー標準時である夕方5時まで戦闘が続いていたという。軍評議会の空軍もMI-35ヘリコプターで午後に2回攻撃に来ており、夕方にも射撃しに来ていたと彼は述べた。

空軍がチャーインセイジー市を攻撃したとき、民間人に被害を及ぼしたとネーダートゥー大尉は述べた。

「チャーインセイジーに軍評議会は重火器やヘリコプターで砲撃したので、民間人19人ほどが被害を受けている。そのため、一般市民にこれ以上被害をうけさせないように市内から(KNU側の部隊を)撤退させた」と彼は述べた。

この戦いで軍評議会の兵士は4人死亡、6人負傷、KNU側は1人死亡、2人負傷と分かった。

残りの3か所では戦闘が続いている。まだ詳細な状況は分からないとも彼は述べた。

チャーインセイジー市の地域住民の一人は重火器の砲撃音を聞いたと述べた。

「夜から砲弾で攻撃していて、音が町の全域で聞こえる。家の中に可能な形で隠れていなければならない」とその住民が午後1時ごろに述べた。

砲撃のせいで民間人の一部に被害や負傷を受けた人もいると取材してわかったが、詳細を知ることがまだできていない。4か所が同時に攻撃を受けていることに関して、軍評議会側からは情報はまだ発表されていない。

各地域の革命武装組織は軍評議会の軍基地、軍と関係する基地を同時に攻撃するよう、北部同盟の3組織が10月31日に促した。

北部同盟の要請が出されたあと、南部地域でKNU側が軍事作戦を強化することとなった。

チャーインセイジー市には軍評議会の歩兵部隊である第32、第283、第284歩兵大隊があり、コーカレイ市には第97歩兵大隊と第207軽歩兵大隊から選ばれた一部の精鋭が配備されている。

この他に革命組織が協力して攻撃を行なっているチャイドウン郡にあるクイーロウンダイン(クイーレッテー)基地は(軍評議会側の)常設拠点で、最後まで後退することなく戦い抜くために作られた軍の基地の一つであり、この基地をKNU側はしばらく封鎖したあと、現在攻撃している。

ミャワディ郡ウォーレー地域に建てられたカネーレー基地は砲兵隊が拠点として駐屯している 丘の上の基地の一つで、ヘリコプターが離着陸するための場所がある。

北部同盟の1027軍事作戦が始まった10月27日にコーカレイ市をKNUの傘下の合同軍が攻撃したあと、市内中心部のゴルフ場横にある軍保安局事務所と警察特別情報部(SB)事務所を焼き払った。

この他にはチャーインセイジー郡チャイドウン地域でも戦闘があり、軍側からこの地域内へ重火器での砲撃があった。標的が不正確な砲撃だったと地域住民は述べた。

シャン州北部でも北部同盟軍が引き続き攻撃しており、6日間で3つの市と軍評議会の基地90以上を制圧したと述べた。


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翻訳者:K.K.M
記事ID:6775