アニス氏とアホック氏のジャカルタ州知事選での共闘可能性を探る

2024年05月09日付 Kompas 紙
アニス・バスウェダン氏(左)とバスキ・チャハヤ・プルナマ(通称アホック)氏(右)
アニス・バスウェダン氏(左)とバスキ・チャハヤ・プルナマ(通称アホック)氏(右)
JAKARTA, KOMPAS.com配信
5ヶ月後に迫る2024年の統一地方首長選挙、立候補が期待される複数の候補者の名前が広く取りざたされている。話題の一つは二人の前ジャカルタ首都特別州知事、アニス・バスウェダン氏とバスキ・チャハヤ・プルナマ(通称アホック)氏が今回のジャカルタ州知事選においてタッグを組むことだ。
一方で、両氏はアニス氏が勝利した2017年のジャカルタ州知事選において激しく闘ったことがある。

未定のアニス氏

アホック氏との共闘について尋ねられたアニス氏は、現時点では政治的な進退については未定であると強調した。
同氏は大統領選が完全に終結したのち、さまざまな方面から意見を聞くための時間をしばし取りたいと認めた。


去る5月7日、南ジャカルタ市ルバックブルスの私邸で「出馬するかどうかさえ分からないのに」とアニス氏は述べた。
同氏はジャカルタ州知事選に出馬するための措置を取る前に、今年の統一地方首長選挙が公正に行われるかどうかをまず確認することを望んでいる。
「少しの間待ち、次の統一地方首長選挙が正直で公正かつ介入なく行われることを確認した方がいいと私は感じる」と同氏は述べた。
同氏によると、候補に挙げてもらうために様々な政党に登録するつもりはないという。
同氏は現在に至るまで、祖国の政治の型の中において何が最善の貢献となるのかを考えている。
「私は登録は予定していない。これは登録の問題ではなく、私は現在自分がどの分野で貢献できるかを考えているところである」と同氏は述べた。


闘争民主党、アニス氏とアホック氏のペアに関心

去る5月6日、闘争民主党(PDI-P)のハスト•クリスティアント事務局長は、アニス氏とアホック氏の連携に関心を持っていると述べた。
同氏は、水牛をシンボルとするこの政党が今年の選挙の候補者を厳選していると述べた。
「候補者名は各地域からの申し出に沿って厳選される。選抜のプロセスを踏む必要があるため、申し訳ないが、今は言及できない」とした。

それでも、アニス氏とアホック氏の名前も闘争民主党内で挙げられたことを認めた。
ハスト事務局長によれば、二人ともインドネシア人の性格を代表する人物だという。
「我々の政党はインドネシア的な性格を持つので、二人の名前が提案された」と語った。



勝利を予測

エサウングル大学の政治評論家であるジャミルディン・リトンガ氏は、2024年のジャカルタ州知事選においてアニス氏とアホック氏のペアが勝利する可能性が高いとした。
去る5月3日、「現在に至るまで、アニス氏もアホック氏も当選する可能性は依然として高い。従って、両氏はジャカルタ州知事選で勝利するチャンスがある」とジャミルディン氏はKompas.comに述べた。
それだけでなくジャミルディン氏は、このペアが2017年のジャカルタ州知事選挙の時に起こったような社会の急激な二極化や分裂を防ぐこともできると考えている。

「2024年のジャカルタ州知事選は比較的平和で、敵対関係を生む相反する政治的メッセージは最小限に抑えられるだろう」とジャミルディン氏は述べた。
同氏は、評判を傷つけるような動乱なく、市民が平和的にまとまってこそジャカルタは開かれた進歩的な功績のある都市となるため、そのような社会の分裂は回避する必要があると述べた。
同氏によると、その他の好ましい事例として、アニス氏とアホック氏が手を組めば、2024年のジャカルタ州知事選挙は第一回投票で決着がつく可能性が十分にあるということだ。
「なぜなら、アニス氏とアホック氏の団結は他のペアが対抗しがたいような勢力となるからだ。リドワン・カミル氏がジャカルタ州知事選に出馬しても、アニス氏とアホック氏は容易に勝利するだろう」とジャミルディン氏は述べた。


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翻訳者:安藤遼紀
記事ID:6876