国勢調査実施について革命勢力は警戒する必要がある

2024年05月26日付 その他 - DVBビルマ語 紙

軍評議会は10月1日から15日まで全国規模で人口センサスの調査を実施すると発表したが、これは国内にいる革命勢力の情報も得ることになるため、大いに警戒しなければならない問題であると政治関係者らは見ている。

10月1日に実施する国勢調査は、革命勢力の軍事的な勢いが高まるのを阻止するため、何としても選挙をすることを意図したものであるとも言われている。

また今回実施する人口センサスは、軍評議会側が2025年中に何としてでも開催しようとしている選挙のために重要になってくるが、ミャンマー全国で紛争地域が広がっているため、全国規模で正確なデータを得ることはできないとも言う。

ベテランの法廷弁護士ウー・チーミンは「軍がクーデターを起こした後、選挙を再び実施できるためには、正確な有権者リストを基礎としなければならないと理由付けし、全国規模で人口センサスを実施する必要があると言って、当時から準備して一部のタウンシップで国勢調査の試みを事前に実施した」と話した。

国連ミャンマー臨時調整官がクーデターを起こした軍評議会の入国管理・人口省連邦大臣ウー・ミンチャインと会談した際に、そのように国勢調査を実施すると約束した。

このようにミャンマーの政治・軍事が行き詰っている時に、何としても必要な選挙を実施しなくてはならず、そのために国勢調査は、緊急に必要となっている作業手順の一つであり、2014年に実施した人口よりは減少する可能性があると、国民政治連盟党の議長であるウー・テインジーが話した。

ウー・テインジー議長は「クーデターを起こした軍評議会による選挙実施を意図した国勢調査の実施は、全国をカバーするのが難しい」[と述べ]、「投票所を監視する国際組織と選挙を監視する人たちにも制限が出てくるため、軍評議会側が実施する選挙もどの程度まで透明性があるのかということも疑問視される可能性がある」と選挙の監視員の一人が話した。

2014年に[3月]30日から4月10日まで実施した全国規模の国勢調査では、調査員計900人*以上が、合計1200万以上の世帯で調査し、人口は5100万以上だった。

アウントゥ

*日本語による報告の中には調査員の数を11万5000人としているものがある。
http://www.unforum.org/project/mysp/houkokusyo/houkokusyo_4_4.html


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翻訳者:K. F.
記事ID:6886