刑務所で飲料水が不十分なため健康被害が発生

2024年05月14日付 その他 - ミッズィマ 紙

ミャンマー国内にあるいくつかの刑務所では飲料水、生活用水が十分ではないため、付随する健康問題が発生しているという旨をミャンマー政治犯ネットワーク(PPNM)が5月14日に発表した。

5月の最初の2週間にミャンマー国内にある刑務所21か所に対して調査を行い、12の刑務所で水に関する困難が発生していると述べた。

「暑季は暑く、飲料水、生活用水が不十分で不衛生なことで、それに付随する病気になってしまう」とPPNMのある人が本紙に述べた。

飲料水が清潔でないことによる下痢や、水浴び用の水、生活用水が不衛生で不十分であることによるかいせん、かゆみといった皮膚に関する病気の発生に遭遇していると述べた。

その他に刑務所では水浴びにおいては手桶約20杯だけで水を浴び、カルシウムが混ざった水と沈殿物が混ざった水を飲まなければいけないこと、ビタミン不足で下半身が衰え一過性脳虚血発作も増えていることを発表で明らかにした。

メイッティーラ刑務所では、囚人たちが石鹸を泡立て体を洗う前に(手桶)10杯、身体を洗った後に10杯で水浴びして、水が足りないときには15杯くらいのみで水浴びする。そして刑務所からは水を供給できず、給水車一台あたり65000チャットで、政治犯が水を買って水浴びしているとわかった。

ピィ刑務所では、外部からきれいな水を買って飲むことができない人は、刑務所の水のみを飲まなければならず、釈放された人に腎臓病が起きている。パテイン刑務所とミッチーナ刑務所では、飲み水のために金を徴収しており、また揚水ポンプが壊れたため、手桶数杯のみで水浴びしなければならない事態になっているという。

インセイン中央刑務所では、停電する時間が長いため、囚人はきれいな水で水浴びすることができず、十分に水浴びすることができないため、口内炎や皮膚病が悪化している。ターヤーワディー刑務所では、電気の供給が不規則であるため、給水が十分でない。そしてパコック刑務所では入浴時間が最も暑い午後1時に定められているとPPNMの報告で述べられている。

以前、国際赤十字社や国家人権委員会などの組織がやってきて調査をしたが、クーデター後はどの組織も刑務所に入ることはなく、刑務局の意のままに統治していると、PPNMのメンバーは話した。

ピャーポン、ガンゴー、カター、カレーなどの刑務所でも、水苔の生えた水を使用していること、皮膚病が発生していること、飲み水が綺麗でないこと、揚水ポンプと電気のために囚人たちが分担して支払いをしなければならないことが分かった。

現在の報告では飲料水、生活用水の質が悪い刑務所のみリストを作成しできる限り全て公開しており、現場では現在よりもっと悪い可能性があると述べた。

刑務所の状況を見逃さないように調査、監視しており、人権侵害をした人をきちんと記録してそれらの侵害のため責任を取らなければならないとPPNMが警告した。


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翻訳者:I.A., O.T., K.F.
記事ID:6887