ベトナムのドリアン、中国市場でタイ産を追い抜く
Sầu riêng Việt Nam vượt mặt Thái Lan tại thị trường Trung Quốc


年初めの2ヶ月、ベトナムは中国に32,750トンのドリアンを供給し中国のドリアン総輸入量の57%を占めた。一方、中国に輸入されるタイ産ドリアンは19,000トン（33%）であった。



聯合ニュースによると、ドリアン輸出世界一のタイは、中国市場でベトナムとの激しい競走に直面している。

4月8日タイのThe Nation紙は、今年最初の2ヶ月ベトナムが中国に32,750トンのドリアンを出荷し、タイを上回ったことを伝えた。

この数字は中国の総輸入量の57%を占め、昨年と同時期の32％と比べると大幅な増加である。

一方で、年初めの2ヶ月中国のタイ産ドリアンの輸入は2023年と比べ半分の19,000ドンまで減少し、これは中国のドリアン総輸入量の33%に相当する。

ドリアンは大変特徴的な匂いのする熱帯フルーツで、甘さと独特の食感、栄養価の高さから「フルーツの王」と呼ばれている。最近では、ドリアンは中国で人気のフルーツとなり、世界のドリアン需要の90%以上を占める。

以前は、タイ産ドリアンは中国市場で市場シェア90%以上と比類ない地位を誇るものだった。しかし、近頃のベトナム産ドリアンは目覚しい成長を遂げている。ドリアンはタイの最大輸出品の一つであり、そのほとんどが中国市場で消費されている。

ベトナムは中国に隣接しているため交通の便がいい上、年間を通してドリアンの栽培に好ましい気候条件もある。ベトナム産のドリアンはタイ産より20%ほど安く、価格の点でも有利である。

現在、ベトナムは中国に対し生のドリアンしか輸出できないが、タイは冷凍や加工したものも輸出できる。

業界関係者は、ベトナム産品の輸入を強化している中国が、もし冷凍ドリアンの輸入を許可したら、ベトナムのドリアン輸出量はさらに増加するだろうと予測している。


【写真】ダクラク省のドリアン収穫（TTXVN＝ベトナム通信社）