ミャンマーでは児童労働根絶が緊急で必要

2024年06月12日付 その他 - DVBビルマ語 紙
写真:ILO
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ミャンマーで治安状況が悪化している中、子どもたちを児童労働者にしないように保護するため緊急で取り組む必要があることを国際労働機関(ILO)が要請した。

ILOが本日6月12の児童労働反対世界デーに要請したのは、子どもたちを保護することと、彼らの望む未来のままに十分に成長していくことが許されるようにすることである。

この記念日にILOは児童労働を撲滅させるために、関係者全員に対し彼らの約束の通りに行動することと、明白に何らかの措置をとることを要請した。

ミャンマーでは、治安が悪化しており、総人口の40%が貧困ラインを下回っていることが国連の報告書によって明らかになった。

そのほか、国内の紛争によってミャンマーでは300万人近くが住居を放棄して避難しており、そのうち3分の1が子どもであることがわかった。

ILOのミャンマー連絡官であるユートン・リュー氏は「貧しい生活を余儀なくされている子どもたちが増加している。往来や活動が制限されること、あるいは住宅を放棄して避難しなければならないことによって、児童労働者はさらなる困難を抱えることとなる。いかなる形の紛争であっても、子どもたちは犠牲になってはならない」と述べた。

世界には1億 6,000万人以上の子どもたちが働いており、そのうち7,900万人が危険な仕事場で仕事をしているため、これをすべて根絶するにはまだ程遠いと、ILOが発表した。

ミャンマーでは未成年の子供たちが工場や建設現場、レストランを含むさまざまな産業で働いているように、軍隊や他の武装集団にも兵士として使われている。

今年6月1日から児童労働を根絶するため、今年6月1日から3カ月間のキャンペーンをILOが開始し、ミャンマー全土とソーシャルメディア上で啓蒙活動や研修を実施する予定がある。


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翻訳者:H.K, M.S, H.T
記事ID:6916