ダラットの夜行列車－高原都市に向かう観光客に目新しい観光商品
Xe lửa đêm Đà Lạt - sản phẩm du lịch mới lạ cho du khách tới phố núi


ダラット駅からチャイマット駅まで夜行列車で約7kmの旅の道中、観光客たちはみな鉄道業界の真新しいサービスとダラットの夜の風景に胸を躍らせている。



「ダラットの夜の旅」の名で呼ばれるダラット—チャイマット夜行列車線は、ベトナム鉄道総公社により4月14日夜、オープニングセレモニーが行われた。

夜行列車ツアーは、4月11日から13日までの3日間の無料試乗を経て観光客の注目を集めている真新しい観光商品である。

ダラット駅からチャイマット駅まで夜行列車で約7kmの旅の道中、乗車した観光客たちはみな鉄道業界の真新しいサービスとダラットの夜の風景に胸を躍らせている。

ダラット夜行列車は2両の車両があり、クラシックなスタイルと旅行用サービスのための非常にモダンなスタイルの両方を持ち合わせた設計となっている。

各車両の両端には4人用のテーブル席が設置されている。

2両の間の部分には車体沿ってソフトシートが並べられ、反対側にはビュッフェ形式で提供される各種の料理や果物が並んだテーブルの列があり、乗客が自由に選べるようになっている（ディナーはチケット代に含まれず）。



特に、各車両にはバイオリン、ギター、サクソフォンなどでロマンチックな曲を演奏するミュージシャンたちがおり、乗客は快い調べを聴きながら、線路の両側に広がるダラットの夜景を楽しめる。

ダラットーチャイマット旅行鉄道線はフランス人が建設し、1932年に開通したニントゥアンとラムドンを繋ぐ長さ84kmのタップチャム—ダラット線の一部である。これは、ダラット市への観光客に提供されるベトナムで唯一のユニークなラック式鉄道である。

約1時間（片道30分）の旅程とゆっくりとした列車の速度により、乗客は快適にくつろいで、神秘的で他にはない詩の世界のような夜のダラットの美しさを鑑賞することができる。

乗車前、乗客は伝説のランビアン山や中部高原の伝統的高床式集会所の屋根のデザインにインスピレーションを受けたクラシックでユニークな建築であるダラット駅を自由に観光したり、その駅舎でチェックインしたりすることができる。あるいは、クラシックなインドシナスタイルの車両やプラットフォーム上に展示された古い蒸気機関車の車両でチェックインすることも可能である。

サイゴン鉄道運輸株式会社取締役会会長であるダオ・アイン・トゥアン氏は、ダラット駅はフランス人によって1928年から建設され、建築、文化について特別な価値を持つため国家史跡に認められている、と述べた。



2023年ベトナム鉄道総公社は　ダラット駅とダラット—チャイマット鉄道線車両の改装・改修を実現した。

特に、地方自治体の協力と参加のおかげで、　「トレインストリート—フラワーストリート」運動が広く展開され、道路の両側に沿って環境景観が造られている。

さらに2023年には、ベトナム鉄道総公社による音楽の提供、無料Wi-Fi、車内結婚式の実施などが、ダラットを訪れる観光客の注目と好評に繋がった。

列車が夜間に走行する時でも乗客がチェックインできるようにするため、駅の照明の使用を強化するとともに、車両にはLED照明が設置された。

特に「ダラットの夜の旅」でユニークな点は、音楽やアーティチョーク茶を味わえて、他の列車のようにWi-Fiを無料で使用できることだけでなく、道中乗客は要望に応じてディナーを味わうことさえできる。

「ダラットの夜の旅」は　ベトナムの鉄道業界が観光客に新鮮な体験や夜のダラットの美しさを継続して提供し、地域観光サービスの多様化と発展に貢献することを目指して開発している観光商品である。

鉄道業界は、これが夜間のダラットの観光・経済の発展に貢献するユニークな商品となり、ダラット駅やダラット—チャイマット線が、ダラットに来た観光客にとって欠かすことのできない文化、観光、飲食などの目的地となるための完成度の高いサービスサプライチェーン形成の起爆商品となることを期待している。

ベトナム鉄道総公社の情報によると、日中の通常運行の列車の他に、総公社は18時15分・20時20分の時間枠でダラット駅を出発するDL11/DL12 とDL3/DL14の2編成を追加して利用者にサービスを提供するとした。

反対方向では、DL12が19時15分、DL14が21時20分にチャイマット駅を出発する。

夜間に運行する列車はDL11/DL12、 DL13/DL14で、毎日18時15分から21時20分に出発する。チケットの価格は片道72,000～100,000ドンで変動している。


【写真①】「ダラットの夜の旅」を体験する最初の乗客（写真：クォック・フン/ベトナム通信社）