学長と教員を重火器で撃ち脅迫した後、軍評議会の兵士がタウンゴウ大学に駐留

2024年06月19日付 その他 - ウエスタンニュース 紙
軍評議会による重火器攻撃のため、タウンゴウ大学内の学生課長の家と車が破壊された様子(6月17日)
軍評議会による重火器攻撃のため、タウンゴウ大学内の学生課長の家と車が破壊された様子(6月17日)
ラカイン州タウンゴウ市にあるタウンゴウ大学構内にいた学長と教員を重火器で攻撃し、脅迫、追放した後、軍評議会の兵士100人以上が侵入して駐留していると情報源が話した。

タウンゴウ大学に駐留していく予定で、学長と大学教員に対し2週間前に場所を移動するように軍評議会の兵士が言ったが、学長と教職員は移動しなかったという。

ある情報源は、「タウンゴウ大学内に住んでいる学長を含む教職員全員が場所を移動しなければならないと軍評議会が話した。大学に兵士を配置する予定だ。それを、学長が、ここは教育機関である。軍の基地ではない。移動することはできないと拒否した。そのことについて、軍評議会の大隊は納得しておらず、移動しないのかといって大学構内に重火器を1発撃ち込み、脅迫した。重火器が落ちてきて学長を含めたすべての大学教職員が避難して、軍はその夜に兵士100人以上を侵入させ、駐留した」と話した。

6月17日午後1時過ぎ、タウンゴウ大学の敷地内にタウンゴウ市にいた軍評議会のある大隊が重火器を一発発砲し、その重火器は大学の学生課長の家に命中し、爆発して家と車が被害を受けた。

また、ある情報源が「タウンゴウ大学はタウンゴウ市の入り口にあるので、軍評議会のための軍隊の駐留地を確保するために非常によい戦略だ。大学の近くにも小さい駐屯地、ゲートのようなものを設置してある。彼らは教育機関だとか何だとかそういうものについては何もわかっていない。タウンゴウ市をアラカン軍(AA)が攻撃してくることがあれば、市が陥落しないように応戦準備する考えだろう」と言った。

学長を含む大学教員たちと他の職員たちはタウンゴウ市内に足止めされており、地元民たちも市から出ることが許されておらず、軍評議会のゲートが通行を遮断していることが調査で分かった。

タウンゴウ市内では多くの市民が市の外へ出て安全な場所にたどり着いたが、少数の市民は市内に足止めされているままであり、そうした人の数は正確には分からない。

6月16日の昼から本日まで、タウンゴウ郡ではAAとの戦闘が発生していないにもかかわらず、軍評議会の大隊が重火器で標的を定めずに発砲を続けている。

6月15日の夕方、AAと軍評議会の双方が衝突し、戦闘が発生して、軍評議会が空爆を開始し、タウンゴウ郡ユワティッケー村の17歳のマウン・アウンフラインウィンが腹部に爆弾の破片が当たって死亡したことがわかった。

AAがタンドウェー郡で軍評議会軍を攻撃している際、およそ45マイル離れているタウンゴウ市でも同時に戦闘を実施していた。

軍評議会として軍事的な目標でない民間人らが住んでいる市や村に向けて攻撃しないよう、地元民らは要請している。

「軍評議会に要請したいことは、戦争に関係あるものみを攻撃するように言いたい。市民が住んでいる村、町を狙って攻撃しないように要請した。AAに勝てないからといって市民を故意に攻撃するのは、軍の倫理に反している」と市民の一人が語った。

軍評議会がタウンゴウ郡において戦争の有無に関わらず空爆、重火器よる攻撃をしているので、すべての住民と近くの村人たちは家を失って避難している。

AAも軍評議会(ミャンマー軍)に対してラカインの戦闘において戦争なら戦争らしく攻撃する必要があり、戦争に関係ない地区、村、市、および病院、診療所を含む宗教施設や居住区域に攻撃を加えないように要請をした事が分かっている。

ラカイン州内にある、軍評議会の基地全てを攻撃していくとし、軍評議会の兵士に対して早く武器を置いて降参するよう、また降参しなければ命を落とすことになるとAAは警告をしている。


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翻訳者:H.R S.W I.M T.N
記事ID:6934