NLD主要幹部らの土地を軍評議会が接収

2024年11月30日付 その他-ミャンマーナウ紙 紙
(写真-ペーポー)2015年以前ネーピードー国会建物内でアウンサンスーチー氏とNLD主要幹部らを拝見した時
(写真-ペーポー)2015年以前ネーピードー国会建物内でアウンサンスーチー氏とNLD主要幹部らを拝見した時
アウンサンスーチー氏を含むNLD主要幹部らが購入したネーピードーの土地の長期貸借契約(訳注:ミャンマーですべての土地は帰属すると規定されているため、長期貸借契約は実質上の所有権の譲与契約になる)を解除したと軍評議会が述べた。

アウンサンスーチー国家顧問、ネーウィン大統領を含むNLD主要幹部らが購入したネーピードーの土地を軍評議会が接収したことが調査の結果明らかになった。

オウッタッラティーリとデッキナティーリ郡所在の36区画の30年間の土地長期貸借契約を解除することが11月27日の軍評議会プロパガンダ紙で発表され、この土地に政府指導者らの財産が含まれていたものだ。

納入済みの土地価格相当の金額の払い戻しを受けることができるとも発表で明かした。しかし、土地貸借契約解除の根本の理由は明らかにしていない。

軍評議会は計略的に土地長期貸借契約を解除し、接収した36区画には、アウンサンスーチー氏が所有する土地番号U-1001、ウィンミン氏が所有する土地番号U-1002が含まれることを本紙が確認した。

土地番号U-1001は荒れて雑草や灌木で覆われている。
土地番号U-1002には柵と囲い扉があり、人が暮らしている様子はなく、草木に覆われていると、その住居を訪れた人は語った。

他の住宅はNLD主要幹部の大臣と副大臣が所有することはわかっているものの、詳細はまだ確認できていない。

長期借地権の無効化が告示された土地の中には、チョーティンスェー前国家顧問府大臣が現在、外塀と住居を建てて居住する土地も含まれていることがわかった。

チョーティンスェー氏が軍事クーデター前から前述の土地に住居を建てて暮らしていたことや、2022年11月に刑務所から解放された後も同住宅に居住していたことが取材で明らかになった。

その土地は政治的地位のある職務を担っていた人々が定年退職後も生活できるよう規定の価格で提供されたものであるとNLD政権時代に大統領府報道官を務めていたゾーテー氏がメディアに語った。

アウンサンスーチー氏とウィンミン氏は400フィート四方、大臣は300フィート四方、副大臣は250フィート四方の土地の購入申請をしていたという。

テインセイン大統領の政権下でも、軍幹部と政府関係者に土地を提供することが慣例化していた。

旧独裁者のタンシュエ氏は、2005年に官公庁をネーピードーに移転し、政府関係者に土地を与えた。タンシュエ氏自身も最高責任者である5名とともにボウッバティーリ郡ヤーザテッ通りの土地に家を建て、その場所は通称六棟団地として有名である。

その六棟団地の他の家主は、彼の元助手であるマウンエー氏、シュエマン氏、テインセイン氏、ティンアウンミンウー氏、ティンエー氏である。

軍評議会は、タンシュエ政権とテインセイン政権の閣僚が取得した借地権の剥奪は行わなかった。

アウンサンスーチー氏が母親の名前で設立したドー・キンチー財団の施設を建てるために、ネーピードーのポウッバティーリ郡内の100エーカー(訳注:4000㎡)超の土地を購入した際、不正があったとして軍評議会が告訴したが、その軍評議会が捏造した容疑による訴訟の中にこの容疑も含まれている。

財団のために購入された土地には雑草が生い茂っており人の出入りもなく、ゴミだらけだと目撃者は話した。

軍評議会は、79歳となるアウンサンスーチー氏を投獄しており、弁護士との面会も禁じている。


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翻訳者:N.T、T.O、W.S、H.T
記事ID:7003