ディヤルバクル県庁の電話相談、クルド語でも応えます
2009年06月09日付 Zaman 紙

ディヤルバクル県庁が開設した電話相談センターが、住民の強い関心を呼んでいる。あらゆる公的機関と連携し、要求や苦情を短期間で解決する電話相談センターは、寄せられると思われる問題を一から解決している。センターには、トルコ語が話せない住民のためにクルド語とザザ語を話す職員も控えている。

国家の最重要課題であるクルド問題解決に向け、ディヤルバクル県庁は重要な一歩を踏み出し、実行に移されたプロジェクトによって問題の改善を支援してきている。公的機関のサービスの質をあげることを目的として設立されたディヤルバクル県庁の電話相談センターでは、トルコ語を話せない住民のことも忘れてはいない。電話相談センターではクルド語とザザ語を話せるスタッフを雇い、起こりうることばの問題にも対処してきた。プロジェクトセンターの責任者であるメフメト・イェシルバシュ副知事は、このサービスは公的な次元のものではないと強調する。しかし県庁はトルコ語が話せない住民の意見をも聞きいていることを強調している。副知事は、「不満や要望を伝えるためAlo 444 21 01に電話してくる住民の中には、トルコ語を話せない方もいます。そういった方々の不満や要望をクルド語でも受けつけます」と話した。

ヒュセイン・アヴニ・ムトゥル県知事は、国家が皆にとって一本の電話ほど近い存在であるとし、設立した電話相談センターはすべての公的機関のオートメーションシステムとつながっていると話した。トルコ初の試みであり、強い関心を呼んでいるセンターは、問題を短期間で解決する。住民の要望をすぐに実行しなかった組織の責任者は、調査対象となる。Alo444 21 01の電話相談センターのおかげで、ディヤルバクルの政府関連機関は住民に今まで以上に質のいいサービスを提供し始めている。

スタッフたちはトルコ語のほかにクルド語とザザ語を話すと説明したイェシルバシュ副知事は、「採用する時に、彼ら彼女達にクルド語が話せるか尋ねました。その際、大半がクルド語は話せないと言いました。我々がクルド語を話せる人を優先するというと、クルド語は話せないと答えたスタッフたちがクルド語を話し始めました。トルコ語が話せない住民には優れたクルド語話者スタッフがお手伝いをします。住民の要望は、伺った後に関係機関に伝えます」と話した。

ディヤルバクル電話相談センターで働くギュラシュ・サルさんは、住民の要望を聞くことに喜びを感じると話す。サルさんは、経験したある出来事について以下のように話してくれた。「クレジットカードの負債を抱えた人が、自殺すると言ってきたのです。すぐに社会援助及び支援ワクフにつなぎました。自殺を思いとどまってくれました」。他のスタッフのエブル・ベキルさんも、人々が抱える問題の解決を手伝えることに、幸運に感じると話している。

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( 翻訳者:牧史織 )
( 記事ID:16648 )