証拠隠滅を防ぐため、エジプト各地の秘密警察本部に市民が突入
2011年03月06日付 Al-Ahram紙


■国家保安局の内部で火事!恐怖の機関に同時多発突入、書類焼却も

2011年03月06日付『アル=アハラーム』紙

【アレキサンドリア:ラーミー・ヤースィーン】【マトラフ:アーティフ・アル=マグアーウィー】

 ナセルシティー、アレキサンドリア、ギザ、6thオクトーバー、シャイフ・ザーイド、シャルキーヤ、マトルーフの各地で国家保安局[=エジプトの国内情報機関・秘密警察]を市民の集団が襲撃し、タンタでも突入が試みられた。

 突入後すぐに大規模な火災が起き、重要な書類が焼けたほか、デモ隊と治安部隊の双方に12人の負傷者が出た。書類の焼却を意図した謀略があったとの重大な疑いが指摘される中、保安局の活動を凍結させる方向との報道も出ている。だがハイレベルの治安筋が国営中東通信社に明言したところでは、保安局の機構を再建し、その職務と目的を明確に定める検討が現在早急に進められているという。

 昨晩、2500人のデモ隊がカイロ市内ナセルシティーにある国家保安局の建物に突入し、同局の責任者たちが焼却したりシュレッダーにかけたりする前に、公的な書類や重要な記録を捜索した。建物に突入する際、デモ隊は「自由はどこだ、国家保安局は自由の妨げ、国民はみんな言った、国家保安局はもういらない」などのシュプレヒコールを繰り返した。またマトルーフ中心部の国家保安局では、大勢の市民が建物を包囲しようと詰めかけた後、大規模火災が発生した。

 デモ隊による国家保安局への襲撃キャンペーンは、一昨日にアレキサンドリアのファラーウナ通りから、この恐怖の建物での取り調べの最中に市民を拷問したり殺したりしていた国家保安局の警官たちに恨みがある者たちによって始められた。目撃証言によると、国家保安局アレキサンドリア支部の警官とスタッフ22人が負傷した。数十台のシュレッダーが発見され、デモ隊によって破壊された。シュレッダーで裁断された大量の紙が見つかったほかに、デモ隊は大量の書類も手に入れた。

 アレキサンドリア、ドッキ、6thオクトーバー、ナセルシティーでの襲撃を受けて、軍は昨日朝、国家保安局の建物周辺への部隊配備を急いだ。6thオクトーバーとシャイフ・ザーイドの両市では、国家保安局の6thオクトーバー県支部で火災が発生しているのを見た大勢の市民が建物前に詰めかけた。驚いたことに、建物の敷地内から逃げてきた複数の召集兵が、建物内部にいる責任者たちが国家保安局の重要書類や記録を燃やしたと断言した。また、書類を積んだ警察車両が逃走するのを防ごうとした際、デモ隊に実弾が発砲された。

 カイロ市内ドッキのガーベル・ブン・ハイヤーン通りにある国家保安局の支部前にも、300人のデモ隊が詰めかけた。また、この建物の内部に勾留されている人たちがいると考えた別のグループも集まった。

 シャルキーヤでは複数の市民が、国家保安局ザカージーク支部の建物から煙が出続けているのを見たと通報し、保安局の一部の責任者に不利な書類や記録を隠したり焼却したりするために、意図的に火事が起こされたのだと訴えた。住民たちの通報によれば、昨日早朝に同地区で濃い煙が目撃されたという。

 軍は影響が広がるのを防ぐために、ナセルシティーの国家保安局本部やその他の支部への警備を強化した。
(後略)

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(翻訳者:山本薫)
(記事ID:21743)