ヨルダンのムスリム同胞団、ヨルダンとエジプト両政府にイスラエル大使の追放を要請
2011年09月04日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ヨルダンのムスリム同胞団、ヨルダンとエジプト両政府に対し「トルコの姿勢を見習い」イスラエル大使を追放するよう呼びかけ

2011年09月04日『クドゥス・アラビー』

【カイロ、アンマン:DPA】

ヨルダンのムスリム同胞団は、トルコ政府がイスラエル大使の国外追放を決定したことに言及し、ヨルダンとエジプトの両政府に対して「崇高なトルコの姿勢を見習って」イスラエル大使をアンマンとカイロからそれぞれ追放するよう呼びかけた。

同胞団のハンマーム・サイード総監督官は、トルコがイスラエル大使の追放と軍事協定の凍結を決定したことを賞賛し、「トルコの決定は国益と尊厳を表しつつ、(イスラエルとの)関係正常化に反対するアラブ諸国民を満足させるような外交政策のモデルを示している」と語った。また「トルコの姿勢によってアラブ諸国の恥ずべき点が明らかになった」と述べた。

衛星テレビ局「アル=ジャズィーラ」が日曜日[4日]に伝えたところによれば、サイード総監督官は「ヨルダン・イスラエル和平条約の破棄を訴えるのには多くの理由があり、その一つは『シオニストによるヨルダンへの侮辱行為』が続いていることである」との考えを示した。

サイード総監督官は、「ヨルダンの主権を侵しパレスチナの代替国家として宣伝するような敵意ある数々の発言や、エルサレムで継続的に行われている侵害、入植活動の継続、シオニスト政体(イスラエル)による(パレスチナ人の)帰還権の拒絶、ユダヤ人国家への執着により、結果として強制移住や国境地帯での衝突、水質汚染、ヨルダン人の行方不明者や捕虜の問題などが起こっている」と指摘した。

また、「かつてヨルダンは、トルコのような姿勢どころかそれ以上に強い態度をとるにふさわしい国であったが、現在は度重なる脅迫や侮辱にさらされている」とも語った。

サイード総監督官はエジプト政府に対しても同様の立場をとるよう呼びかけ、「まともな反撃を食らうことなく他人の権利や尊厳を侵害することに慣れきった敵シオニストを前に、敗北の文化が続いている」ことを非難した。

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( 翻訳者:神田春奈 )
( 記事ID:23903 )