■エルドアン首相：無辜の人々への攻撃が継続する限り平和はない
　文明間連帯フォーラムにて

2011年12月11日『クドゥス・アラビー』

【ドーハ：DPA】

　カタールの首都ドーハでの国連の「文明間連帯フォーラム」、第四回年次フォーラムにおいて、トルコ首相レジェップ・タイイップ・エルドアン氏は中東の平和実現の必要性に焦点を合わせた演説を行った。演説は日曜日、フォーラムに向けてのビデオによって行われたが、この中で、タイイップ・エルドアン氏は、全世界に平和を広めるための、中東平和の実現と、この地域に慢性的にある諸問題の早期解決を説いた。

　「中東においての国家的テロリズムと和解への取り組みの妨害、爆弾等による無辜の子供への攻撃、無実の人々を拘束する監獄が継続する限り、平和がこの世界に広がることを見ることはない。これは、地域に存在する、自らの民衆に銃を向ける独裁政権も含めて、である。」と述べた。

　カタールの通信社は、トルコ首相は、パレスチナ国家のユネスコへの加盟に対してアメリカがとった決定に遺憾の意を表し、「文明間連帯」支援諸国に対し、ユネスコがその活動を経済的困難なしに行うための支援を要求した、と言及した。

　文明間連帯フォーラムは西側世界とイスラム世界の相互理解の改善を目的としているが、エルドアン首相は健康上の理由で参加を断念していた。

　エルドアン氏は、「私はイスタンブールから全ての敬愛の念を持ってあなた方を歓迎します。ドーハでの文明間連帯フォーラムに皆さんとともに出席したかった・・・・、しかし、2週間前に行った外科手術後の私の健康状態のために、それは果たせませんでした。私も、あなた方とともに、幸福で安寧な豊かな将来を世界に実現させるために努力をしていきたいと思います。」と演説を締めくくった。

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（ 翻訳者:山崎やよい ）
（ 記事ID:24821 )