ヒズブッラー、イスラエルの「エルサレムをユダヤ民族の首都とする」法案を非難
2011年12月27日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ ヒズブッラー、エルサレムがユダヤ人の統一された首都であると宣言することを目的にするイスラエルの法案を非難
2011年12月27日『クドゥス・アラビー』
【ベイルート:DPA】
レバノンのヒズブッラーは、イスラエル国会が検討している法案を非難した。この法案はエルサレムがユダヤ人民にとっての「永遠で統一された」首都だと宣言することを目的にしており、ヒズブッラーは「人種差別的な法律」だとしている。
ヒズブッラーは月曜[26日]夜の声明で、「シオニストによる新たな攻撃を非難する」と述べ、こ今回の法案は「聖地を完全にユダヤ化し、他宗教及びパレスチナ人の権利の剥奪に向けたもう一つの大きな一歩」だとした。
イスラエル政府は、エルサレムを「ユダヤ人のための統一された首都」と宣言する法案の検討を決めている。
ヒズブッラーは声明のなかで「この人種差別的な法律は世界各地の30億人以上のイスラーム教徒とキリスト教徒に対する攻撃であり、挑発である。また彼らの信仰や、啓示宗教が邂逅し、愛と寛容と尊重の枠組みのなかで交流する街としてのエルサレムに対する彼らの思いをシオニズムが軽視していることを明らかに示している」と指摘した。
またヒズブッラーは「アラブ連盟が如何なる姿勢をとるのか、シオニズムの侵略に歯止めをかける断固たる姿勢を国連安保理から引き出す用意があるのか、それとも遠くから見守るだけで事足れりとするつもりなのか」を問いかけた。
ヒズブッラーは「世界中の政府や指導部に、シオニズムの侵略的な計画を阻止するために自らの責任を全て果たし、シオニズムの計画に関与したりや協力者となることのないよう」促した。
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( 翻訳者:袖山結生 )
( 記事ID:24973 )