ドイツの『イスラーム教徒の危険性』に起因し分裂:ベルリンでのデモと反抗議行動
2012年08月19日付 al-Hayat 紙


■ドイツの『イスラーム教徒の危険性』に起因し分裂:ベルリンでのデモと反抗議行動

2012年8月19日 日曜日 『アル=ハヤート』

【ベルリン、イスカンディル・アッ=ディーク】

ラマダーン明けの祭りの前夜、ドイツや世界中でイスラーム教徒の感情への明らかな挑発の中、約200名の急進的右派ドイツ人が、昨日、ベルリンの各所に集まり3つのモスクの前で、ドイツ国旗や「イスラーム教及びイスラーム教徒の危険性」を警告したプラカードを掲げデモを行った。

それに対し、ほぼ同数のムスリムやこのデモに反対するドイツ市民も、これら挑発者のナチズムを非難するしたプラカードを持って集まり、撤退を求めた。
デモ参加者の一部は左翼党と社会民主主義党の旗を掲げていた。また昨日午後に至るまで、イスラーム教に対する攻撃的な風刺画を掲げた後は、ドイツ党に属する右翼は、今日も同じ場所でデモを行うことを示す威嚇は行っていなかった。

ドイツ極右は昨年五月にボンでもデモを行い、現地のサラフィー主義者に対して物議を醸した風刺画を掲げ挑発した。

衝突を止めるために介入した治安部隊がいなければ流血沙汰になっていたであろう。
このデモでは数人の警察官が後に逮捕されたサラフィー主義者によってナイフで刺され負傷した。
この影響を受けて、州政府はこの地域でデモを招集したサラフィー主義者たちの活動を禁止する決議を下した。


‐デモの条件‐

ドイツ内務大臣は昨日と今日に各地で行われた「ドイツの党」デモを条件付で許容した。その中のもっとも重要なものは、モスクの前での集合禁止の他、風刺画の掲揚は禁止がある。

ドイツ極右は、ベルリンの3つのモスク、少なくともダール・アッ=サラーム、アン=ヌール、アッ=サハーバ、の前でデモを行うと宣言した。
党の活動家たちは、これらを、首都のサラフィー主義者が集まる主要なモスクであるとみなしているからである、と述べた。
ドイツ国内の諜報機関である連邦憲法擁護庁は、最近出版された年次報告書の中で、この都市には約350人のサラフィー主義者がおり、うち100人は暴力を使用する傾向にあると推定した。
また、後者2つのモスクは、サラフィー主義者たちの活動のセンターになっていることも報告している。
ベルリン警察は、連邦警察の治安部隊を導入した。これは、同警察の支援を確保するとともに、数箇所への同時介入を可能にし、また状況をコントロールするためである。
スポークスマンによると、警察は「あらゆる可能性に対する準備は整った」としている、ということである。

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( 翻訳者:小澤菜穂 )
( 記事ID:27395 )