女子・中国武術の世界チャンピオン:「金メダルは最高指導者に捧げます」
2013年11月12日付 Hamshahri 紙
【ハムシャフリー・オンライン】中国武術の世界チャンピオンは、自身の金メダルを最高指導者ハーメネイー師に捧げると述べ、以下のように話した。
表彰台から降りたとき、この取るに足らないプレゼント を最高指導者にささげることを決めました。イラン・中国武術連盟長ですら、そのときまだ、私のこの決心を知りませんでした。
スポーツ青年 省のニュースサイトによると、[中国武術の金メダリスト]マルヤム・ハーシェミーは、彼女の優勝の日が「世界の
抑圧との戦いの日」であるアーバーン月13日 (1979年11月4日に起きたアメリカ大使館占拠事件の記念日)であった事に触れて、以下のように述べた。
85カ国以上の国がこの大会に参加していたので、それらの国々の代表たちの目の前で、イランのトップ・アスリートたちがいかに祖国を愛しているか、また、大国におもねることなど決してないことを証明しようと決意しました。そして今、国家と体制の小さな兵士として、この想いを世界に示すことが出来て嬉しく思います。
彼女は今回の優勝が、自身の人生で春へと変わった2度目の秋であったことに触れ、以下のように述べた。
最初に金メダルを獲ったのは、2011年トルコで開かれた世界大会でしたが、ちょうどその日、閣下 [最高指導者ハーメネイー師] は私の出身州を訪問されていました。そして私は、初めての金メダルという些細なプレゼントをケルマンシャー州の若者たちを代表して、閣下に差し上げました。神の思し召しにより、22歳である今年、22の『神は偉大なり』が印されたイランの国旗[※1]を、今回優勝したことで2度も頭上に掲げることができたのを大変嬉しく思います。
※訳注1:緑、白、赤の三色から成るイラン国旗には、それぞれの色の境目に、『神は偉大なり』の言葉をデザインしたものが、22回、印されている。
中国武術の世界大会で65キロ級の金メダルを手にした彼女は、アーヤトッラー・ハメネイー閣下と昨日謁見した気持ちを以下のように述べた。
閣下が私のヘジャーブと名誉ある勝利を喜んでくださったことを誇りに思います。閣下のお言葉は私の心に刻まれました。神は私の罪をお赦し下さり、このような名誉を私に運命付けてくださったのだと感じました。
彼女はへジャーブに関する彼女の心からの信念についてこう述べた。
イランの女性スポーツ選手たちは国際大会の場で、国旗よりも先に、へジャーブと純潔さと尊厳という旗を掲げます。世界のスポーツは、イラン・イスラーム共和国の努力の甲斐あってへジャーブをイスラームの文化として受け入れるようになりました。中国武術でも以前は、イラン以外のどの国の女性選手もヘジャーブを使っていませんでしたが、現在ではエジプトやトルコ、レバノンそして他のいくつかのイスラーム国が、ヘジャーブを使用しています。イランの連盟会長に、私たちが使っているマグナエ[※2]を使わせてほしいという要請があるほどです。
※訳注2:イランでは、オフィスや学校で多く用いられるヘジャーブの一種。袋状に縫った布を頭からかぶって顔を出し、頭髪から首、肩までを覆うもので、外れにくく行動しやすい。
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( 翻訳者:8411174 )
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