テヘラン市消保安庁報道官は、金曜[6月6日]夜に以下のような発表を行った。
テヘランを襲った本日金曜午後の暴風雨による被害90件が消防庁に報告された。
セイエド・ジャラール・マレキー報道官は、イラン国営通信の取材に対し、次のように語った。
すさまじい強風が発生したため、テヘランでは消防保安庁隊員らは厳戒態勢を敷き、通報を受け次第、ただちに市民を救助するために出動した。
同報道官によれば、建設中のビルからの資材落下や樹木・看板等の倒壊、電線の断裂などが、金曜午後の暴風雨による被害のうちでは最も大きなものだったという。
テヘラン北東部などの一部地域の電気は、倒木や大通りの電線が切断された影響によって停電し、市役所や地域の電力会社の職員らが、市街地の修復や電気の復旧に尽力している。
■暴風による負傷者は11人と発表
テヘランの救急センター所長は、次のように述べた。
これまで11人が強風によって怪我をし、テヘラン市内の病院に入院している。しかし、これまでのところ、この暴風雨による死亡事例は報告されていない。
レザー・デフガーンプール所長はこう付け加えた。
負傷者のうち4人は、ログマーン病院、スィーナー病院、ハズラテ・ラスール病院、エマーム・ホセイン病院、フィールーズギャル病院に入院した。
テヘラン市内メフラーバード駅で、時速70キロメートル[※]を記録した強風は、ガズヴィーン州やアルボルズ州を通過した後、19時20分にテヘランに到達し、その後20時30分ごろには収束した。
※訳注:日本で用いられる《風速[1秒あたりの速度]》に換算すると、風速約19メートル。「風力8」の「疾強風(しっきょうふう)」に相当する。国際的には、《時速》で表すのが一般的。
さらに、この強風によって、テヘラン市内の看板や街路樹が多く破損・倒壊した。
6月2日にもテヘランでは、時速130キロメートル[風速約36メートル]の突風を伴う暴風雨により、5人が死亡、44人が重軽傷を負った。
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( 翻訳者:8411100 )
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