パレスチナ:ニューヨークでパレスチナ人との連帯デモ
2015年10月07日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ニューヨークでパレスチナ人との連帯デモ

【ニューヨーク:アナトリア通信】

アメリカのニューヨーク市で、活動家らがパレスチナ人との連帯のためのデモを行った。ヨルダン川西岸地区やエルサレムでは、パレスチナ人に対するイスラエルの暴力行為が増加している。

大学生や市民社会団体のメンバーからなる約150人は、火曜日(6日)夜、ニューヨークのイスラエル領事館前に集まり、「怒りの日」と名付けられたデモを行い、パレスチナ人との連帯を示した。デモ隊は抵抗を支持するスローガンを唱え、イスラエルによるパレスチナ人青年に対する最近の犯罪への拒否を強調した。

デモ参加者の1人であるラミース・ディーク氏は、本通信社のインタビューで、ここ数日のイスラエルによるエルサレムや西岸地区での数々の犯罪が新しいものではなく、メディアは幾つかの特定の事件を除き、(実態を)世論に報じていないと述べた。

また、「パレスチナ人に対するイスラエルの暴力行為が増えているのは、パレスチナ人に、イスラエルや入植者による占領の激化に屈せず、恐怖に打ち勝つようにとのメッセージが向けられているからだ」と指摘した。

別の参加者、ヴィエナ・レイ氏は、イスラエルの攻撃を受けているパレスチナ人と、アメリカ警察の暴力を受けている黒人には関係性があると述べ、「人種差別や黒人に対するアメリカ警察の暴力と、中東でのアラブ人に対する差別や迫害には強いつながりがある」と続けた。

イスラエルの支持者は、ニューヨークの通りをタイムズスクエアに向かって行進していたデモ隊への挑発を試みたが、警察が介入し、暴動が起きることなくデモは終了した。

西岸地区では、ここ数日、パレスチナ市民に対するイスラエルの暴力行為が増加しており、緊張が高まっている。この間、4人のパレスチナ人がイスラエル軍の発泡により死亡した。その内2人は(先に起こった)イスラエル人2人の刺殺事件の犯人である。実弾やゴム弾により数百人が負傷し、イスラエル兵が放った催涙ガスを吸い込んで息苦しさを訴えている。

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( 翻訳者:甲斐江里子 )
( 記事ID:38826 )